図書館でちまちまと借りてた奇談シリーズですが『人買奇談』から『堕天使奇談』まで読破しました。30冊近くのシリーズを通して読めるなんて、私もまだまだいけるな、根気はあるんだぜ!!と思ったりして。
しかし、予約多数にて『現人奇談』最新刊の『焔炎奇談』は未読であります。
想像ですが、たぶん相変わらずまったりと生活しつつ妖しと戦い死にかけておられるのでしょう。だんだん慣れてまいりました。
ただ、トマス氏の出現でそれまでの流れがドロドロとしてきてちょっと苦しくなってきます。あやつが暗躍してるせいで天本先生は敏生君とムニャムニャできないんだぜ、天本先生の鉄壁の理性が崩れつつあるんですが、私の想像ではこの二人はたぶんシリーズの終わりまでなにもないと思ったりする…。もういっそトマスは死んでしまえばいいのにとか思ったりする…。


んで、奇談の中に颯爽と登場する妖魔の術師、辰巳司野がいるんですがね。人気があったからか、奇談でエロが書けない先生が切れたのか…。司野氏と下僕の正道君でスピンオフが存在しているんですよ。
もともとあからさまなほどBL設定の二人なのでこうなるのは至極当然なんですが…。
シリーズ6冊、読破でござんす。

妖魔なオレ様と下僕な僕 (アズ・ノベルズ)

妖魔なオレ様と下僕な僕 (アズ・ノベルズ)

人生最悪の日―大学入試に落ちたあげくバイト先もクビ、そのうえ帰り道に轢き逃げにあい、今まさに死出の旅へと…。そんな浪人生、正路の命を救ったのは、骨董屋を営む超絶美形の妖魔、司野だった。「これほど旨い血の持ち主はそうはいない。それにお前の『気』も悪くない」…などと言われ、正路は命と引き換えに司野の忠実な「下僕」となり「餌」となる誓いをさせられるのだが…。ドキドキラブ書き下ろし。(あらすじより)


下僕とか、餌とか…。ヒィィ。お食事タイムがエロです。

妖魔なオレ様と下僕な僕〈2〉 (アズ・ノベルズ)

妖魔なオレ様と下僕な僕〈2〉 (アズ・ノベルズ)

骨董屋を営む美形妖魔の司野とそのバイト兼下僕の浪人生、正路―命の恩人である司野とともに「霊力」を高める修業をしつつ、正路は“お食事”つまり身体を提供する…。そんな奇妙な共同生活を送る二人の店が、女子高生の間で、『無愛想だけどかっこいい店主が、幸運のアイテムを売ってくれる』と密かに評判に…。ある日、一人の女性記者が取材の依頼に訪れたのだが、それが思わぬ展開となり…。大好評!シリーズ第2弾。(あらすじより)


正道をひき逃げした真犯人に思い知らす話。だんだんと正道と司野の間にラブが生まれてくる!暑…。

妖魔なオレ様と下僕な僕 (3) (アズノベルズ)

妖魔なオレ様と下僕な僕 (3) (アズノベルズ)

真夏のある日、美形妖魔、司野の営む骨董屋・忘暁堂に、一人のエグゼクティブ然とした金髪男性が…。なんと司野に英国貴族から、家に憑いた霊を落としてほしいという依頼がきたのだ!初めての海外出張に当然、下僕兼お食事係の正路も同行することになったが…。築二百年の屋敷をめぐる謎…正装しての本格ディナー…とドキドキの連続で…。(あらすじより)


椹野先生の大好きなイギリスが舞台だぜ、無意識に嫉妬してしまう司野に殺されかける正道…妖魔の愛は激しいんだね!!暑い…。

妖魔なオレ様と下僕な僕(4) (アズノベルズ)

妖魔なオレ様と下僕な僕(4) (アズノベルズ)

不思議な骨董店・忘暁堂を営む美形妖魔・司野とその下僕兼餌の正路。元店主夫 人が倒れたという知らせを受け、急遽、見舞いに駆けつけた二人は、その帰り 道、京都へと足を伸ばした。そこは千年前、司野が主である陰陽師・辰冬と暮ら した都。そして現世と冥界の境界といわれる六道珍皇寺で、二人はある人物に出 会う――謎めいた美貌で人気上昇中の雅楽師・カギロイ。彼こそは司野の宿敵妖 魔、陽炎だった。司野と正路…二人の愛のヒートウェーブが妖都に弾ける! パワフル★書き下ろし(あらすじより)


司野のライバル出現、1000年越しの因縁の対決が…。正道が思った以上に強かった、なんつうか奇談における敏生ポジションになってきた…。それにしたって、愛のヒートウェーブって!!暑いぃ!!

妖魔なオレ様と下僕な僕 5 (アズ・ノベルズ)

妖魔なオレ様と下僕な僕 5 (アズ・ノベルズ)

妖魔の司野と迎える初めてのクリスマス…。彼の下僕である予備校生、正路は、二人でささやかなお祝いをしようと張りきっていた。ところが、そんな正路の前に、司野の宿敵、カギロイがふたたび…。彼のもとに来ないかという誘いを突っぱねるや、なんと正路は5歳児の体にされてしまった。この呪を解かないことには、毎週恒例の“司野の餌になること”もできず…。お待ちかね!妖僕シリーズ、甘切なくドキドキの第5弾。 (あらすじより)


毎週土曜日はお勤めの日でございます。しかし司野は5歳の正道君には悪戯をできなかったようです。ホッとしております…。回を追うごとに正道くんの司野への想いの一途さが、なんというか、病的なほどです…。

妖魔なオレ様と下僕な僕 6 (アズ・ノベルズ)

妖魔なオレ様と下僕な僕 6 (アズ・ノベルズ)

骨董商の妖魔・司野とその下僕兼恋人の予備校生、正路―新年早々、彼らのもとに憑き物落としの依頼が…。恐ろしい妖したちの描かれた絵巻物の中に取り込まれてしまった女性を救出するため、自らも魑魅魍魎の異界に入っていった司野。だが、3日が過ぎても戻ってこず、不安に駆られた正路は…。待望の“妖僕”シリーズ。…どんな時だって傍にいたいんだ!…正路の一途な想いがスパークする書き下ろし第6弾。(あらすじより)


正道の一途な思いがスパークしちゃってるらしい6冊目ですが、なんつうかちょっとツッコミ入れたくなる展開でした。
1000年前の司野のご主人さまが復活宣言かましちゃうので、きっとカギロイのご主人との対戦再びとか今後はそういう展開になっていくのでしょう…続きは!!


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しかしさ、イラストはあかま日砂紀先生じゃないんだよな。唯月先生といえばメス花の初期の絵師だぜ。
レーベルが違うから当然なんだけども、奇談の思い入れ抜群な私にはなんつうか違和感が…。とくに正道、おまえ小学生かってくらい幼い。司野もイメージが違うのう。司野はもっとこう、クールでシュッとしたイメージがあったんですけども…。
このシリーズには奇談からのゲストが早川氏くらいしかいないのですよ。敏生君とはお友達のはず、チョイ役でも名前が出てくれたらよかったなあと思ったりする。