10冊目・待ってくれこれは無理かもしれない物の怪小町 (ガッシュ文庫)作者: 綺月陣,羽根田実出版社/メーカー: 海王社発売日: 2010/09/25メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る

バーテンダーの佐々木京一が、新宿三丁目にあるオカマバー「物の怪小町」に無理やり連れてこられて三カ月。ある晩、高校時代に憧れていた光橋航洋が来店する。大好きでたまらなかった航洋が目の前にいるのに、つい昔のように好きとは言えずそっけないフリをしてしまう京一。ところが、成り行きで女装して航洋の相手をすることに。服装が変わっただけで素直になれるのは何故?「押し倒してみろよ」なんて大胆に誘えば、あろうことか下半身を弄られて…!?(あらすじ)


…えええと、主人公クラスのカポが二つ、ということかしら。
無愛想でそっけなくて(半端なレベルではない)言葉がひどすぎる京は、超カオスなオカマバーでバーテンをしているのですよ。綺麗だが愛想が無い上に言葉は刺々しくてイライラ。性格上そういうことしか言えないとはわかっているのだけど、私ならたぶん胸ぐらです。超絶教育的指導で成敗します。

まあそんな京ですが、12年前からずっと心の中で好きだった相手がいるんですよ。
好きな相手には特に攻撃的になってしまう京は、偶然ご来店してくださった航洋相手に大暴走。おかまちゃんたちはひどい事を言われてるはずなのに、京を開放してあげるために協力してあげたりするんですよ。
オカマちゃんたち、いいこすぎるんだぜ。
とくに樹里ちゃんは自分の恋にも翻弄されてるにもかかわらず、京の面倒をガンガン見てていいお姐さん(お兄さん?)ってかんじでしたぜ。


なんつうかさー、私が受をいまいち好きになれなかったせいでこれはダメだ。
あらすじにはさらっと書かれている『女装』がこんなに深々と食い込んでいるとは思わなかった。ぬうう。


243pの『航洋のネクタイをつかんで引っ張りつつ膝に乗り上げている京』のイラストが地味におかしかった。アゴがしゃくれてるぜ。アイーン。