★★★☆☆   義月先生の受はM(決定事項)指先で辿る恋 (クロスノベルス)作者: 義月粧子,藤井咲耶出版社/メーカー: 笠倉出版社発売日: 2008/06/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 東海(ケクイイけどバイ外科医)×葛城(別の医師に片思い中のゲイ)  義月先生度 ・激高


製薬会社に勤める葛城と、外科医・東海は身体だけの関係だ。ルックスも、金回りもよく、何よりセックスの相性が抜群な彼は最高の相手だった。叶う事のない別の男を想い、身体だけ快感に溺れる――そんな都合のいい関係がいつまでも続くと思っていた。「あんたとは付き合えない」そう告げられるまでは。突き放され、一人になった葛城は東海を意識し始める。だが、胸に湧いた淋しさに追い打ちをかけるように、東海の結婚話を耳にして!?(あらすじより)


うわーい、義月先生節炸裂だ!!
久しぶりにこの先生のお話読みますが、なんか安心感があります。この先生のお話は軽いようでいてせつなくて、切なくなりきれないぎりぎりの危うい感じが好きなんですよ!あけすけな表現とちょっと節操無い感じがまた…。
新書なので全体的にスカスカした印象と、本編プラスおまけのいつもの感じで。目次だけ見てすぐに「ただいま義月先生!」と声をかけたくなります。ちなみにスカスカした印象は会話が多い分です。だらだらしないテンポの良い短い単語の会話が多いのでしょう。


葛城は製薬会社に勤める美形なゲイ。小児科の藤田先生に片思い中!藤田先生は愛妻家で子煩悩のノンケ、絶対自分の思いは通じるはずもなく昇華できない想いをセフレの東海で埋めて生活している。東海はおいしいものを食べさせてくれたりホテル代を全部出してくれたりと実に都合のいい存在、あちらも自分を本命と思っていないはず。お互いに利用しあっているので罪悪感もなく、葛城は東海に甘えまくり。


藤田に頼まれると絶対嫌と言わない葛城、全く葛城の思いに気づかない藤田はどんどん頼みごとをする。それでも彼の力になれれば何でもしたいと自分を投げ出してけなげに見つめ続ける葛城だけど、だんだん東海の様子が変になる。あいつはただのセフレだ!これ以上踏み込んじゃまずい!とストップをかける一方、少し近づいて彼を知りたいと思う気持ちもあったりなかったり。
そんなとき東海から『俺本気!』宣言を受け、本気にならないお前とはもう会わないと追い出されてしまう!誰にも恋をしないはずの葛城の恋心はここから始まってしまったりするのだけどもう二人の仲は終了してしまった!どうする葛城!って話。

受が美人、そして深層ドM!さすが義月先生、受のオールM属性は健在かッ!攻はケクイイけどバイで得体の知れない感じでアレですが実はとてもわかりにくい性格美人、二人とも喰ってばかりだ。こいつらクエ鍋くってやがる!オイラもいいもの喰いたい!!


ちなみに、後日談になる書き下ろしは「義月先生らしいなー」と思ったw