★★★★☆   純粋なストーカーとバイオリンと彼恋愛犯―LOVE HOLIC (白泉社花丸文庫BLACK)作者: 凪良ゆう,サクラサクヤ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2008/05/20メディア: 文庫 クリック: 19回この商品を含むブログ (3件) を見る 日永(バイオリンと勢田が世界の全て)×勢田(執着される記憶喪失者)  愛執度 ・激高


季節が夏に向かうとある日、日永望は街中でクラスメイト、勢田春人を偶然に見かけた。声をかけた瞬間、勢田は歩道橋から落下し、なんと記憶を失ってしまう。そんな勢田を日永は自分のマンションへ引き取るが、なぜか彼の過去を説明しようとしない。実は日永には、勢田をストーカーしたという過去があったのだ。歪んだ過去を封印したまま、2人の奇妙な同居生活が始まったのだが……!?
罪にも似た妄執は、はたして本当の愛となり得るのだろうか?期待の新鋭作家がお送りする超問題作、新レーベルで堂々の登場!(あらすじより)


読んでる最中です。
泣けてしょうがないんですが、どうしたら涙って止まりますかね。擦ったらまた眼科だよ!!
普段だったら、こんなにこの手の話に泣けないはず。この方の文章がうますぎるんだよ。勢田に酷いことをしているのは日永のはずなのに、哀れで可哀想でたまりません。


執着愛で、常識を逸脱している日永。
好きで好きでどうしょうもなく、ただ見ているだけでいい。側にいられるなら、バイオリンと勢田がいれば他には何も望まない。
不器用で一途で、日永が可哀想だ。でも執着される勢田も哀れだ。


−−−−−−−読了ですが。
頑張って読んだのですが、涙が出て仕方ないのでこま切れです。もう一度最初から冷静になって読み返したいなと思った。


少し病んでいる攻の日永ですが、彼の場合は自分が何をしているのかきちんとわかっていて、それで「やめなければいけない」と自制を働かせようと頑張ります。勢田を失わないために自分が我慢し、家をあけて夜の川辺にいるシーンは日永の孤独で寂しい心と、勢田への一途さをすごくあらわしているなあと思った。日永というのは読み終わった後、心の中にずっと居座るようなキャラですよ…。

読了後、なんとなく木原先生の名作『箱の中/檻の外』の喜多川を思い出した。彼も不器用で一途で、ただ堂野と絵だけを愛していた。
この二人はこれからが大変だろうなあ、できたら続編は出てほしくないのう(辛そうだから)。めでたしめでたしでいいじゃない?という終わり。
この先生、新人さんなのでしょうかね。今後全部追いかけてしまいそうなくらい好みです。ずっしりとくる作家様だ!


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昨日の夜、彼とツンデレの話をした。最近の彼はツンデレを気取っているのだが、ただムカつくだけので非難した。
『うまくデレることが出来ない』とおっしゃる彼。だったら最初からやめたらいい!
最近はツンデレじゃなくてヤンデレというものもあるらしい、という話もした。最初は私は『ヤンキーがデレデレ』だと思っていたら、『病んでるデレ』だという事がのちに判明。うーん、わからんな。包丁持って追いかけまわされるのがそんなにうれしいのかなあ…。