★★★★☆   菫×光菫の騎士 (SHYノベルス)作者: 榎田尤利,ライトグラフII出版社/メーカー: 大洋図書発売日: 2008/05/09メディア: 新書 クリック: 28回この商品を含むブログ (6件) を見る

 ダンテ(菫の騎士)× アルヴィン(天使のような領主)  中世ファンタジー度・本格的 
 

奪われるのではない。与えるのだ。そして与えられるのだ。お伽の地と呼ばれる緑豊かなベネボレントの領主・アルヴィンは、ある昼下がり菫の袴で眠る男と出会う。それは、幼い頃を一緒に過ごした大好きな従弟・ダンテの成長した姿だった。優しく、可愛らしかったダンテは今では逞しく立派な、けれど何を考えているのかわからない青年へと様変わりしていた・・・哀しみと憎しみ、そして勇気と愛の物語、誕生! (あらすじより)


BLはある意味ファンタジーであると思うのです(いろいろとあり得ないから)。
そこに騎士や精霊といった本格的ファンタジーをもってこられると結構戸惑います…が、榎田さんの文は好きだからか、意外と平気だった!なんか、精霊が出てきて云々という話は10年以上縁がなかったのでちょっとほほえましくなってしまった。
精霊の存在が結構大事になります。アルヴィン様には光の精霊が、ダンテ氏には菫の精霊がついているのですが、見える能力があっても否定する心があると姿が見えません。さんざん精霊の存在を否定していたダンテが最後に呼びかけるのがかっこよかった、こうなったら一生アルヴィン様に仕えるといいよ!!