■むう、プラチナにさわやかな風が!!お医者さんにガーベラ (プラチナ文庫)作者: 椹野道流,黒沢要出版社/メーカー: フランス書院発売日: 2010/01/08メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を見る

自他共に厳しい医師の甫は、溺愛する弟と恋人になった部下の仲を見せつけられ、やけ酒で泥酔した。路上で寝込んだところを生花店店主の九条に拾われた甫は、「あなたを慰め、甘やかす権利を僕にください」と笑顔で押し切られ、添い寝までされてしまう。かいがいしく世話をされ、真っ直ぐ好意を告げる九条の優しい手に癒される甫。それでも己の寂しさ、弱さを認めまいとするが…。(あらすじより)


いい意味でエログロなプラチナレーベルが180度方向転換して生まれ変わったらしい。きらきらしてないし白っぽいし!サワヤカレーベルならほかにいっぱいあるのでプラチナはそのまま突っ走ってほしいなと思っていたのですがこの方向転換はどういうことなんすかねw


自分にも他人にも超厳しい甫先生はあちこちで敵を作りまくり、信じていた人にも裏切られて行き場を失い、花屋の青年に救われていく話なんですがね。
花屋の青年は23という年齢以上に懐がでかすぎて怖いくらいです。しかし、甫先生に惹かれた理由もなんか曖昧に感じられた…。
道流先生の「作る少年食う男」のウィルフレッド先生に通ずるものがあるんですが、あちらは受の子が元気いっぱいだったせいか先生もだんだん人間くさくなってくのがすごく良かったんです。こちらの甫先生はなんというか、ずっと温度が低いままだったような気がするんですよ。
続編があるらしいのでそこでもうちょっと血が通ってくるのかな?
舞台がK医大ってことで、耳鼻科に京橋先生が名前だけ出てきた!ほかのメス花の方々もいるのかな?って妄想すると余計楽しいです。だったらシャレードで出してくれたらもっと絡んでこれたのかな?なにもプラチナで出さなくてもいいんじゃね?みたいな。


道流先生は超神様なので無条件で買ってしまいますが、これは…んんん?と思ってしまった。本当に好きで、たぶんほぼ全作品を制覇しているはずなんですけども…おそらく一番テンションが低い作品だったんじゃないかと思われます。いや、いいんですけども!!ただ、道流先生に私が夢見すぎな気がするので、辛く見ちゃってるのかなって気もします。面白かったんだけどもう一歩な感じで!