■晴人が惚れたのは素敵課長で付き合ってるのも最初から最後まで素敵課長で…?(混乱中)この胸の秘めごと (白泉社花丸文庫)作者: 結城一美,ヤマダサクラコ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2009/11/20メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る

好きになるのはいつもノーマルな男―。直属の上司に禁断の恋をして半年。晴人は、馴染みのバーで、ある一人の派手な男に出会った。彼は馴れ馴れしいC調男で、晴人の片恋を全否定したあげく、聞きもしないのに落とし方のレクチャーまでしてきた!あまりの無神経さにキレた晴人だったが、後日そのおかげで思いがけず恋が成就。男に感謝する。―しかしその幸せも束の間、想像を絶する酷な事実が晴人を襲い…!?取り返しのつかない恋心に懊悩する、混迷ラブ。 (あらすじより)


以前この作家様のこのレーベルで書かれた本がめっちゃツボったものですから、今回も超期待してみたんですがね。
なんか違いませんか。


「俺はハルト、銀行でバリバリ働くバリバリのゲイだぜ!俺の上司はいわゆるクールビューティーってやつ、冷たいけど仕事は出来るし意外と面倒見もいいんだぜ。まさにキレ者課長って感じでシビレルぜ!ノンケに夢見ると痛い目みるってわかっちゃいるが止められない俺の恋心は半年経っても醒める事はないんだぜ!
行き場のない思いを抱えつつ、ゲイ御用達のいつものバーで飲んだくれてると隣に座ったのはどことなく課長に似たチャラ男!ムカつくけどそいつの言うことをうっかり真に受けて課長獲得大作戦なんかやったもんだから妙な感じで課長が引っかかっちゃった!!」


……という天国から予想通りの地獄に突き落とされるまでの展開はすげぇ面白かったんですよ。


たださ、そこからの展開がどうも腑に落ちないような気がするのは私だけでしょうかね。
蓮(チャラ男)は航(素敵課長)の完璧なコピーをしてハルトを落っことしたわけでしょう。んで、そんなコピー課長を好きだったわけでしょう。それが終わった後実際に素敵課長とお付き合いできて、それもコピーとなんら変わらないくらい同じなんでしょう。
なんでそこで「実は蓮が好きだ」になるのか良くわからん。ハルトが好きになったのは最初も最期も「素敵課長」のはずなのに…。オイラの読解力が足りないんでしょうか…ハルトが良くわからない…。
あ、泣けなかったです。なきたかったのに!
あとサクラコ先生の絵は久々に見た、素敵だったのでそこは大満足だったりする!