■やばい天狗ケクイイな…これもアリなのかな…ブツブツ……天狗の嫁取り (二見シャレード文庫 た 6-1)作者: 高尾理一,南月ゆう出版社/メーカー: 二見書房発売日: 2009/08/21メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る剛籟坊(不動山を治める大天狗様、ケクイイ)×雪宥(天狗への供物『アマツユリ』を守る末裔だった)


祖父の葬儀で十四年ぶりに故郷を訪れた雪宥は、天狗が棲むといわれる山であやかしの世界に迷い込んでしまう。天狗にとって純潔の男子は極上の獲物。逃げ惑う雪宥を助けてくれたのは、端整な容貌に白い翼を持つ山の主・剛籟坊だった。雪宥は身の安全と引き換えに剛籟坊の伴侶となる。しかし、その証を立てるため衆人環視のもと剛籟坊に抱かれることになり―。欲情にまみれた視線の中、激しい愉悦に何度も絶頂を迎えさせられる雪宥。その上、天狗と交わったことにより、剛籟坊の精液なしでは生きていけない身体になってしまい…。(あらすじより)


天狗攻ってことは、人外ですか。うむむ…しかしこれ、あらすじほどトンチキではなかった。ある意味成り行きで結婚しちゃった新妻的なお話です。でも純愛。
高尾先生の既刊はほぼ読破しておりますが、先生の一貫した主張が今回も健在で、嬉しかったです。


 高尾先生の主張
  ●乳首はあったらとにかくいじるべし(先生は乳首大好き!)
  ●受は攻よりもかよわい存在だけど、主張するべきことは主張し、抵抗するときはきちんと意見を述べるべし(流されない受!)
  ●紆余曲折あるも、とにかく二人はゲロ甘であるべし(これ基本!)


天狗の御山に迷いこんじゃった受の子を他のゲス天狗達から守るため、成り行きっぽい感じで伴侶とする大天狗様。受の子はひどい目にあわせた天狗様を拒絶してなんとか人間界に帰ろうとあがくんだけど、結局もう戻れないことを思い知らされ天狗様と暮らすことになるんですよ。天狗様はめっちゃ甘やかして受を庇護するんですぜ。受も天狗様に抱かれるうちにどんどんと惹かれていくんだけど、知りたいことは何も教えてもらえない。不安や好奇心が勝り、言いつけを破ってふもとに降りようとするんだけど監視が厳しい!みたいな。


うわー、攻の天狗様かっこよかった。無口で強くてそれでいて人間とはまた違う威圧感。当たり前のように受を守り、甘やかすんだけどいかんせん何事にも説明不足。受は分からずやではないので説明してくれたらそれなりに理解できる柔軟な子なんだろうけど、口数が極端に少ない大天狗様が全く説明しないものだから気持ちがどんどんすれ違ってしまう…。
とにかくエロがお食事タイムというか、受の子は『一日に一回天狗様のアレを飲まないと乾いて死んじゃう』という特異体質になっちゃったんですよ。なので必然的にねばっこい本になるとおもいきや、愛があふれているのでそんなにネチョっとしてないんですよ。天狗様の純愛ですよ、かなり甘かったです!面白かった!