さよならヒカリ
あまり人に自慢するようなことではないですが、私はアゲハ蝶を飼っている。
ペット禁止の古い田舎の借家暮らしの私には、猫やら犬やらというにおいと啼き声の出るものはだめだそうな。なので、庭先にいるミカンの木でたまに見かけるイモムシを取ってきては飼い始めたのですが…。
私は蟲と蝶が大っきらいだったんですよ。それなのに、こんなにはまるとは!!
小さな卵がだんだんと脱皮を繰り返して大きくなり、最終的には丸々と大きな緑のイモイモになった時には嬉しさに頬ずりしたくらいです。
そんなアゲハ飼育なのですが、さなぎになってからもうずいぶん経つのにまだ一匹も蝶に羽化しなかったんですよ。さなぎ部屋の4つのさなぎは常に黙して語らず状態だったんですが、ついに朝羽化しました。
きれいなナミアゲハでした。性別はメス。
飼育ケースの底で羽を開いている姿を見たときはなんか感動してしまい、思わず携帯で写真を撮りまくり!たぶん羽化した直後の羽を広げている最中だったのでしょうが、ケースの中の木に美しい羽根が当たってボロボロになっちゃうのが怖くて、指に乗せてすぐ外に出してやりました。
指先にしがみつくヒカリ(新幹線のような顔だったので命名)飛び立つ気配がない。
たまに尻から透明な液体を出し、ゆっくりと羽を動かしてる。でもまだ飛び立たない。
そういえばヒカリは、イモイモのときも人の気配を感じてすぐに指にしがみついていた一番甘えん坊のイモイモだった。
別れがなんだかつらくなってきた。
仕方なく、ちかくのバラの花に近づけてとまらせてやろうとしたら全力で拒絶。別れがひどく辛くなってきた!!
1時間くらい付き合って庭先で指にとまらせてあげていたのだけど、私にもやることがあるんですわ。しょうがなく庭木に近づけて無理やり貼り付けて飛ばせた。
ひらひらと舞い、去っていくヒカリ。私が卵から育てた一番目の子だったので思い入れもひとしお。
あの子だけはどんなに脅かしても私に威嚇の角(アゲハ幼虫は驚いたりすると相手を威嚇するためY字の角を出す)を出さなかった。
ああ、さみしい!
強く生きてくれ、そしてできたらまたうちのへぼミカンの木に卵を産んでほしい!!
なんだか、子離れする母親の気分を味わった。残り、さなぎ3・イモイモ4、たまご状態1。
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初作家様です。現在1冊目の中ほどまで読みました。
やくざの攻と苦労人の受という王道と言ったら王道の展開なんですが。
私はヤーさんの攻に惚れることってめったにないんですがね。むむ、この龍はいいかもしれない。
というか、いい。男前!!やばいくらいかっこいいぞ。
…にしても、また36歳ですよ。なんか、おいら36歳の攻が大好きらしいぞ!!
求む36歳の攻!!