さめざめと泣く日々

泣けるBL作家(自分的)と言えば鉄板六青みつみ先生を筆頭に様々おられるんですが、木原先生もいろんな意味で泣けます。
大半が理不尽だったり精神的に痛かったりキリキリとした痛みをこちらも体感してしまうのですが、その先生の物の中で自分的に一番純粋に泣けたのが「美しいこと」であって、それはもう先生の中ではダントツだったりしたんですよ。
んで、当然のごとくCDの上・下も購入したりして。

美しいこと

美しいこと

いつもCDは発売元に直販してもらいます。声優萌えとかないので通販特典はとくに必要ないのだけど、オークションにかけたりする時にあると有利かなってことでいつも発売前に予約するんです。

うぁ、これ泣いた、めっさ泣いた。なんつうか、とんでもないところで終わっててビビった。最後の松岡の絞り出すような訴えが耳に残ってしまい、真剣に「松岡はこんな寛末の何がいいんだろうか…」と考えてしまった。恋は盲目ってことだろうか…。
音声で聞くとすごい心に響く…濃厚!
松岡が結構男らしい声&寛末が頼りなさMAXですよ、素晴らしい!
特典のフリートークでは松岡役の鈴木(達)氏がとても松岡に同情しておられたのが印象的でした。

愛しいこと

愛しいこと

そしてついに後編が届いたんだよコンチクショウ。


しばらくバタバタと忙しくて箱も開けていない状態だったんだけど、これじゃいつまでたっても聞けないとばかりに寝る前にipodに入れてちょっと聞き進める…つもりが。とてもやめられる展開じゃなくて、一気に聞いてしまった。
あまりにアレな寛末に怒り倍増、原作を読んでるからストーリーはわかってるはずなのに、なんというか煮えくりかえる寛末への怒り。CDに入れるもんなら寛末をミンチにして東京湾にまいてやりたい、これは恋!?(違)


松岡がさ、泣くんだよ。原作でも泣いてるんだけど、CDでも当然泣いててさ。しくしく泣くんじゃなくて、最後はもう我慢できずに号泣してるんだけどさ。男らしくっていうか、我慢の限界を超えた泣き方って言うか。このあたりでおいらマジで枕をぬらしてしまった。最近鈴木さんの声のCDをよく聞くんだけど、センチメンタル〜の春巳だったり、透過性〜の北嶋だったり、美しいことの松岡だったり。
それのどれもちゃんと原作のキャラを立ててて、イメージどおりの声を提供してくれる。なんつうか、神だなあと思った。
今まで受の最高峰は神谷氏だと思っていたのだけど、鈴木さんもありだな。うん。


■上・下のCDブックレットには「寛末の時計」に関する書き下ろしショートがそれぞれついてました。
まだ松岡が切ない片思い中の(上)には時計を通して松岡が寛末を想う感じ。
お互いの想いが通じ合ったであろう(下)では、その時計を挟んでお互いの絆がまたすこし強くなる感じで。


■以前、どっかで『下の方にはあの伝説の小冊子・愛すること・が収録されるらしい!』といううわさを聞いて『マジかよ先生やるな!』と鼻息荒くしてたんですが、デマでした。ちゃんと朝の新幹線で別れてました。読んだことない方はなんとかして『愛すること』を読むといいな、あの話を読んでようやく二人が結ばれるんだぜ!と思ったりした。でもいま1万位すんだよなあ…。