★★★☆☆  洸先生の攻はいつも強引で俺様なのはテンプレですかね!!! 好みじゃない恋人 (キャラ文庫)作者: 洸,小山田あみ出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2009/03/27メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (6件) を見る八木(かわいい系が好物のゲイ様)× 香月(本当は八木が好物のゲイ様)


ビール会社の営業マン、香月が密かに惹かれているのは同期入社の八木。八木は常に自信に溢れて考えるより当たってモノにする行動派で、他人と距離を置き恋愛にも消極的な香月とは正反対なタイプ。ある日、可愛い系の友人と飲んでいた香月は偶然八木と遭遇。カップルだと思い込んだ八木に、「男の好みが同じだ」と言われ妙な対抗意識を持たれてしまう。誤解を解けないまま香月は、ことあるごとに競争相手としてライバル視されることに。告白して玉砕するよりライバル同士の関係に甘んじる決心をする香月。ところが、なんと八木は可愛い系の後輩社員をどちらが先に落とすか競争しようと持ちかけてきて――!? (あらすじより)


3月はラッシュ♪とかうれしい悲鳴をあげていたのにもかかわらずどんどん延期で神が遠ざかってしまっている中、唯一の大本命がこれでした。
洸先生の本では、攻はいつも俺様で偉そうで上から目線なんですが、受の子がすごいいい子だったり健気だったりはかなさの中にも芯の強さが表れていたりして切なさが炸裂するので泣ける。洸先生、好きなんですよ。そう、好きなんですよ!!!いつもなら。

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俺は香月、ビール会社に入社したぴちぴちの新入社員でゲイだ!
言ってまわる事もしないけど、特に隠しちゃいない、だから2丁目にも行きつけのバーなんかあったりするんだぜ。ある日行きつけの店で偶然同期の八木と鉢合わせ!正直俺のストライクゾーンな八木なんだけど、あいつの好みはかわいいジャニ系なんだってさ!俺、撃沈!!しかもあいつ、俺も同じ『可愛い系狙い』とかなんか誤解してるし!!もう『ホントはお前にゾッコンマイラブ(死語)』なんて言い出せないじゃん!!!


…という始まりでございます(注意・香月はもっと大人です)
なんつうか、ちょっと突っ込みたくなる内容なんですが、どうしましょう。とりあえず読んでみた感想を叫んでみたいんですが、読んでない方で読む予定がある方は半分くらいネタばらしなんで見ない振りしてください。


■後輩の武田君(八木の大好物・かわいい系)は完全にノンケのはずなのに『落とす勝負』の獲物として名前が挙げられる。ノンケって、落とそうと思って落ちるものなのかな、垣根を飛び越えられるものなのか!?そんなんでいいのか!?
■その後輩の武田君とイチャイチャする舞原先輩もノンケなはず、そんなに身近にゲイ様が集ってるものなのか?(これはBLのお約束だが、リアルな背景があるので…)
■それでも香月のトラウマには同情する、ちょっと涙が出た。あなたはもっと包容力のある大人の男性と恋をするべきだと思った。八木じゃ役不足
■今に始まったことじゃないが、やっぱり洸先生の攻は俺様。しかし、今回の攻め様である八木に魅力を感じない…(これが致命傷…)
■最後まで八木は香月のトラウマを完全に理解していないような気がする…(さらに追い打ち)
■BLお約束、ラストの『実は俺は〜』という告白合戦、八木は最初から香月さんのこと好きじゃなかったんだなということがわかった。『実は最初から好きだったんじゃ!!』と攻め様には言ってほしいというドリームをもった私の予想、みごと撃沈。
■ラストの絡み絵、八木はすごく力持ち!!!壁に頼るにしても、同じような体格の香月さんを駅●に持ち込む勇者。


以上です。
あー、なんだかちょっとアレでした。期待、大きすぎたんかね。4月も洸先生頑張るんだよね、こっちでリベンジしていただきたいと思った。
期待しすぎなきゃ面白かったと思う、でもちょっと内容が薄味だった気がするなあ…。もうちょっと八木の視点で見た話を読んでみたい。
そうでないと、八木に好感を抱く暇がなかったよ!!