【選択理由・椹野先生は私の神であり、今までの著書が総じて糖度高めだったから!!】


【月の涙は銀の雨/椹野道流・著】

  ■甘い度       皆無
  ■攻の(恋人への)執着度 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  ■受の報われなさ度    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


兄・展之が事故で亡くなった日、朋哉は展之の解剖を担当する医師・月森から激しい暴行を受ける。「どこも似ていないじゃないか」謎めいた言葉を残し去る月森。そして、事実を知ろうと月森のマンションを訪れた朋哉は、月森にむりやり抱かれてしまう。だが、愛する人を失った痛みがふたりを結びつけ…!?ドラマティカル・ラブ登場。(あらすじより)

amazonの商品紹介が出てこなかった。どうやらこれ、18禁アダルト商品カテゴリに入ってるらしいですよ!!!


「兄ちゃんが死んじゃった、兄ちゃんの隠し恋人(月森)が俺をゴーカン!」
   ↓
「兄を失った月森だけど、死んだ恋人の弟の似ているようで似てない、だけど似てる姿に大混乱!!」
   ↓
「壊れゆく月森、懸命に助けようとする朋哉!想いが届いてハッピー☆!鬼籍の兄も天国から祝福!!!」


ではありません!!!


絵柄はかわいいです。だからだまされました。読む前の予想ではあらすじだけみるとこんな感じ?って思うじゃない。途中まではあってましたが、後半は誰も幸せになれませんでした。大切な人に突然去られ、置いていかれた者たちの壊れていく様がリアルに描かれておられました…。
これは【攻×受】ではなく【月森と朋哉と展之】の話であります。糖度は皆無!むしろ精神的ダメージがきました…覚悟して読むべし。


いつも思うけど、法医学の方たちってすごいな!