★★★☆☆  これを…夜光先生が……?それが愛なのさ (B‐PRINCE文庫)作者: 夜光花,門地かおり出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2008/11/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る藤崎(女装貢に一目ぼれする人)× 貢(女装癖もないのに女装の呪いに取り憑かれている…)


高校時代の友人・藤崎と偶然再会した貢。大好きだったけど、その恋心を告げられなかった初恋の相手との出会いに、貢は素直に喜ぶことができなかった。なぜなら、女装をしていたから…!しかしバレたと焦る貢に、泥酔した藤崎は「すっごく好み、付き合って」と迫ってくる。気づかれていないことをいいことに、貢はチャンスに飛びついた。一度でいいから藤崎を味わってみたい。勢いのまま、してしまう貢だが…。(あらすじより)


うへええ、いつも思うんだが門地先生のイラストって何でこんなエロイんでしょうねえ。私は先生の絵からほとばしる『なんらかの体液』がエロスの根源だと思うのですが、いかがでしょう。


私の神作家様・夜光先生でございますが…。
夜光先生の話と言うと『爆弾魔が!!(灼熱を呼べ)』とか『いきなり全裸監禁!(7日間の囚人)』とか『殺人のトラウマ!(月を抱いた)』とか『死んだはずの弟になぜか激似!(シャンパーニュの吐息)』とか『指令:隣の人とセックス(リアルライフゲーム)』とか、まあとにかく薄暗くてドキドキハラハラと言うイメージなんですがね。
このお話は『セフレから要求されてホテルでイヤイヤ女装したら着替えがなくてそのまま帰るはめになった』貢が、過去の想い人の藤崎(ノンケ)と偶然ばったり会うところから始まります。ノンケ藤崎がセーラー服を着た貢に一目惚れして告白をかまし、うれしくなっちゃった貢が藤崎をビルの陰に引っ張り込んでピーをピーしたりとか突っ走っちゃう、という!
そして当然ばれるわけなんですが、なんだかしらないけどつき合う事になって!!というラブラブカップルの記録の話!誰も死なないし爆破もないよ。監禁もトラウマもないんだよ!ただ、貢は何の呪いか終始『女装』しておられましたが…。

なんつうか、コメディタッチで面白いんだけど、夜光先生に薄暗いサスペンス物を求めたいおいらには戸惑いの一品でございました。あ、でも面白かったよ!

不浄の回廊 (キャラ文庫)

不浄の回廊 (キャラ文庫)

西条(結構おおざっぱでひどい人)× 歩(西条にぞっこん!の霊感持ち)


中学の頃から想い続けた相手は、不吉な死の影を纏っていた―。霊能力を持つ歩が引っ越したアパートで出会った隣人は、中学の同級生・西条希一。昔も今も霊現象を頑なに認めない西条は、歩にも相変わらず冷たい。けれど、以前より暗く重くなる黒い影に、歩は西条の死相を見てしまう。距離が近づくにつれ、歩の傍では安心して眠る西条に、「西条君の命は俺が守る」と硬く胸に誓うが…。(あらすじより)


こちらでお口なおし…のつもりが。こっちはサスペンス?なのかな。でも受の子がとにかくユルユルで、攻が容赦なくひどいことを言います。それでもめげずに西条を毎日ガード!(してるつもり)
でもおいら、この受の子嫌いじゃない!攻を守るために頑張るけなげな子は全力で応援したくなります。なんとなく『その声が僕を動かす(洸・著)』に似ているんだけど、こっちの受の子は少々ゆるい子だった!その分、ストレートに彼への想いが出てたんじゃないかと…。西条を覆う黒い影の正体である謎の女が最後にかましてくれます。そういえばおいらの小学校の同級生で、こういう電波な女の子がいた!!
これは結構面白かったです、うさんくさい受のオヤジのいい加減さが好きだ!