★★★★☆  途中まで本当に分かんなかった、ドキドキ!!恋愛記憶証明 (リンクスロマンス)作者: 名倉和希,水名瀬雅良出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2009/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る???(愛を信じられないかわいそうな人)× 有紀彦(そんな攻に愛を証明したい御曹司)


催眠療法によって記憶をなくした有紀彦の目の前には、数人の男。有紀彦は、今の恋人をもう一度好きになるためにわざと記憶をなくしたのだと教えられ、困惑する。その上、箱入り息子である有紀彦の自宅で、1カ月もの間恋人候補の三人の男たちと生活を共にするという。彼らから日々口説かれることになった有紀彦は、果たして誰を恋人に選ぶのか―!?感動のクライマックスが待ち受ける、ハートフルラブストーリー(あらすじより)


1月にでた水名瀬絵師の本、2冊ゲットしてました。

そのうちの一冊ですが、初作家様でした。あらすじを見ただけじゃだれが攻様かわかんない。候補は3人いらっしゃるようすですが、表紙には4人男性が取り囲んでるし、これは一体!?と興味深々でございます。


とりあえず、『勝馬』風に攻候補の3人をざっと見ると、
 
 ●本命● 一柳(5歳上。以前に家庭教師をしてもらって、現在は上司。有紀彦には16の時に告って玉砕済)
 ●対抗● 松浪(2歳上。面倒見のいい先輩、ト●タ勤務。有紀彦には高校時代に告って玉砕済)
 ●穴馬● 岩津(9歳上。大学教授で穏やかな人柄だけどテストは厳しいらしい。有紀彦には大学時代に告って玉砕済)


この三人の中に必ず『自分の恋人』がいるはずなんだけど、どいつもこいつも過去に有紀彦に告白してきて、玉砕済であります。しかし現在も3人とも有紀彦を諦めきれずに迫ってくるんです。ここぞとばかり、真剣に口説いてきます。
気になるのは、表紙に描かれた4人目の男。有紀彦の記憶を消した西村医師ですが、その人は対象外のはず。しかしなんか嫌な絡みをしてくるんだよな、きもちわりい…。
あと、執事の早田!!忙しい親に代わって、幼いころから陰日向となり有紀彦を守ってきた忠実な執事(50位)ですよ!!これが真のダークホースかもしれない、そうだったら激萌え!!とかおもったりしてたら、本当に誰が攻めだかわかんなくなった。


少なくとも、本当に途中までは誰が攻だかわかんなくて、ドキドキした!気づかせないように進んでいく物語にはらはらしかけた時、ようやく一人の人物が浮き上がっていくんですよ。お、おまえかよ!!!みたいな。
あとがきに先生もお書きになられていましたが、最後まで犯人探しのようにしようと思えばできたはずなんですが、それじゃBLちゃうやんと言う事で途中でネタばらしを混ぜたようです。あああ、もったいない…。私は途中のアレやコレもなくていい、最後に一発かましてくれりゃちゃんとBLって認めるから!!
それでも鈍い私は途中まではマジで分かんなかったぜ!!


攻様は幼いころからのトラウマで、人を信じたり愛を信じたりが出来なくなっています。そんなかわいそうな攻に自分の真の愛情を信じさせるため、有紀彦は西村医師に過去5年間の記憶を消させます。そして再び、何の情報もない中であなたを選びますと言い切るんですが、1か月という限られた時間の中でだんだんと神経を擦り減らせていく有紀彦が切なかった!
攻様はこの1か月が始まった直後に「愛を疑った」事により有紀彦に苦しい思いをさせていることを大後悔しております。後日談では攻様のキャラがガラッと変わり、なんだかラブパワー全開!今度こそは健気な有紀彦を守って幸せにしてやろうと心に決め、ちゃんと行儀のいい旦那様におさまっていて一安心でした。


うおお、書きたいが!!これはネタばらし出来ない!!読めばすぐばれるけどね。とりあえず、面白かった!読んでみてってことで!!