★★★★★   負けた。やられた。もうだめだ、と思った―――(私がなッ!!)美女と野獣と紳士―愛と混乱のレストラン〈2〉 (二見シャレード文庫)作者: 高遠琉加,麻生海出版社/メーカー: 二見書房発売日: 2008/11/21メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 13回この商品を含むブログ (13件) を見る久我修司(俺様シェフ、現在彼の株大暴落中)× 鷺沼理人(どこまでも薄倖なディレクトール) 


久我をシェフに迎え、再スタートを切ったフレンチレストラン『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』。
「君が必要なんだ」――そう言って店を辞めようとした修司をなりふり構わず慰留した理人だが、彼には老舗の『ゴルド』を手中にするという野望があった。食への興味を持たず、上司の叶の助力を得てそれを成し遂げようとする理人。久我はそんな理人に対して嗜虐心と、心から料理を美味いと言わせたいという相反する気持ちが芽生えてしまう。お互いを意識し合う二人。ところが久我のフランス修業時代の恋人が店に現れて―― (あらすじより)


ようやく、ようやくですよ。
ようやくセ●ンアンドYが『欲しかったら取りに来なさいよねッ』とメールをよこしやがった。
くそ、発売から何日たってると思ってんだ!と文句を垂れつつもいそいそと出かけた。一緒に頼んでいた本(痛々しい2冊)も同時に引き取り、何をおいてもまずディレクトールからだと順番をつける。
前作はBLお約束の性交渉も皆無、突発事故のようなキスだけで、しかもお互いに意識はするもののくっついてもない状態だった。続編がいつ出るなんて教えてもらうまで知らなくて、続編が出るにしても『そのあとの二人?それはまた別のお話!』とばかりに違うカポについて語られて終わるもんだと思っていたので激烈にうれしい。さあ、理人はちゃんと幸せになれるのかな?理人を幸せにしないと………(怒)


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ええと、読了です。最後のほう、涙が止まらなかった。なななな何これ!!理人はどこまで突き落とされなきゃいけないんだ!!

高遠先生は恐ろしい先生だと思った。こんなモヤモヤな気持ちになったのは『好きで好きで好きで』以来だ、でもあれは一冊ですべてを納めていたじゃないか。最後は納得のエンディングだったじゃないか!これは、これはあんまりな仕打ちだぞ!!またいつ出るかわからない続編をのたうちまわりながら待つのか!(少々大袈裟)


出たばかりの本だからネタばれはしたくないので書きません。(そのうちするかも)
1巻のあとがきに『美女は理人のことではありません』とあったので誰が美女なのか、と思っていたら本物の美女が出てきました。
あのタイトルは、理人がこの本の中で出会う人のことだったのね〜。やられた。
美女の登場で心を乱され、野獣に喰らいつかれ、あろうことか紳士は―――。うおおおおおぅッ何この超展開!!!!


とにかく理人が可哀想です。理人が何が何でも『ゴルド』を手に入れたかった理由がわかりました。でもその夢はある真実の前に無残にも打ち砕かれてしまいます。心の底で支えていたものを失い、何も持たない理人が絶望に打ちのめされ、そして奈落に落とされて終わっていきます…。
この絶望の淵に立たされた理人を救うためには、修司が心を入れ替えて誠意を見せないとダメなんだろうと思うのだけど…。
山バトの代わりにてめえを三枚に下ろして皿に盛り付けてやりたいと心の底から思う次第です。
ジビエ料理にされたくなきゃ今すぐ理人を何とかしてやれ!大至急助けろ!!


とにかく今一番いいたいことは。

高遠先生は今すぐに3巻を出すべき、理人と私が死んでしまう!!


寸止めと言えば、関係ないけど現在も続編を待ち続けている寸止めBLがある。

これなんですが。これこそまさに悶絶のラストです。これ、どうなのよ!!ひちわ先生はこれを書かないと死ねないよ!
最近ひちわ先生を見かけないのですが、Unit Vanillaは活動をしている模様。先生〜、原を何とかしてやってくださいtt