持ってった本は全部海辺と機内で読破してきやした。堪野先生、すげえよかった!久しぶりにハッピーなシリーズものを読んだ気がする。

右手にメス、左手に花束 (二見シャレード文庫)

右手にメス、左手に花束 (二見シャレード文庫)

 江南(我が道を行く関西外科医)×篤臣(超漢前だけど優しい解剖医)

医者同士のラブものというと、どうしても殺伐としがちなんですが…この二人はすごい。何がすごいって、とにかく二人は波乱はあれど、幸せなのだ。まわりにも自然とカミングアウトできてしまってます。
シリーズ1作目で我慢がきかない江南が篤臣を強姦!2作目で持ち直して渡米、いきなり結婚、3作目で両親にご紹介!4作目で仲たがいする江南家に乗り込んで篤臣が白菜を切りまくり、5作目で帰国して職場にもすんなりカミングアウト。


さらっと書いちゃうとこんな感じのお話だけども…。そこまで行くのにすごい面白かった。やっぱいいわ、この人の文章。気持ちいい!!
青空のパラソルの下で水着でこんな本読んじゃう自分も相当アレだけども、この本をおともに選んで良かったてくらいハッピーな本でございました。ビーチパラソルの下で号泣なんて、ちょっと気持ち悪いよね。
ちなみに、6冊目があるらしいんだけど、どうやらまたイラストが変わられているようです。1,2と3,4,5はイラストレーターが変わってるので、シリーズで3人違う人が書いてるのだね。それでも全然違和感がないのは、全シリーズ通して優しい風貌をしているからかとおもわれます。
とにかく江南が恥ずかしい男なので、顔がにやけないようにしてました。


ただ、4冊目の書き下ろしで、アメリカで過ごす二人のクリスマス話がありました。それを読んでいたら不意にジェレミーと航洋(ブライトン・ロック!)を思い出してちょっと涙が出てきそうになった。あの二人はあの楽しいクリスマスの3か月後に別れる運命にあったのだけど、この二人は帰国しても職場も一緒!なんてハッピーなお話でしょうね、と思ってまた幸せになったりして。

なんかこう、『許可証シリーズ』の二人の様(篤臣はあんなにボケてないけど)だぜ!!あのシリーズも好きだ!シャレードのシリーズものって、みんないいと思う。なんかこう、きちんとした読ませるお話!って感じで。実力のある先生がそろってるんだろうな。

茨木さんと京橋君〈1〉 (二見シャレード文庫)

茨木さんと京橋君〈1〉 (二見シャレード文庫)

 茨木さん(病院の売店のお兄さん)×京橋くん(帰国したばっかりの耳鼻科医)

医科大学附属病院の耳鼻咽喉科医・京橋は、病院の売店で働く茨木と親しくなる。誰にも話したことのない自分の生い立ちや医者になった理由、そんなプライベートを初めて話した夜、茨木は優しく頭を撫でてくれた。いつしか茨木の笑顔に癒され、彼の手の感触を思い出し、会いたいと思う自分に戸惑うが…。消灯時間も過ぎた病院でひどく落ち込んでいる様子の茨木に、このまま泣かせて欲しいと抱きしめられて――。隠れS系売店員×純情耳鼻咽喉科医の院内ラブ! (あらすじより)


ええと、メス花シリーズを読む前に入手したものだけど、「メス花を読んでからの方が面白いよ」と言われたのでずっとあっためていたもの。読みたかったんだよこれ!!表紙だけで買ったので(草間先生の眼鏡カプ!)どんな話かよくわかんなかったのだけど、おかげでメス花シリーズにも会えたし、よかったと思う。

明るくて元気だけど京橋くんの生い立ちがかなりシビアで、茨木さんの背負うものもかなり重たい!でも二人ともとても前向きでよかった。メス花にも出てきた消化器内科の彼が茨木さんの前でチロと呼ぶ所なんざ、茨木さんがかわいすぎる!でもだんだん彼の性格が変わっていくのがおかしかった。というか、二人ともいい大人なのにリアルなかわいさがありすぎる!!!