帰国(リゾートで読んだBL)

日本を離れ、しばらく某国を放浪してまいりました。日本人ツアーなんて生ぬるいものじゃない、彼の語学力と行動力、ビジネスパワーでためたマイルとホテル無料宿泊を駆使した貧乏旅行(でも豪華)さ!私の語学力は徒歩級(脳トレ風)なので、とにかく迷子にならないようについていくしかない!!


あまり日本人のいないガラガラの海辺で「本でも読んでて」と言い置かれ、彼はウミガメを目指してダイブ。まあ、こういう人だということは知っていたしこうなる事もわかっていたので泳げない私は私で海辺でのんびり本を読ませてもらったさ。…何をって?もちろん、もってったBLに決まってんじゃないかね。どこでも読んじゃうのねオイラ!!
隣に寝そべったレゲエ風のドレッド兄さんが夢中で数独を解いていて、おー、すげえなと思っていたら突然「解いてくれ」と頼まれた。えッ、無理!!
数独は偉大だ。言葉は交わせないけどなんだか気が合っちゃったので彼が帰ってくるまで隣のレゲエファミリーと仲良く交流していた。


南国らしく沢山の白い花が咲いていて、その花をパラソルの下で寝ている彼の頭にいっぱい差し込んでおいた。起きても気づかないのでオモシロイやと思って放置しておいたら、ホテルへ戻る道中、異国の男性からものすごい視線を感じた。
ホテルの鏡で彼はそれを見て気づき「なんじゃこりゃーッ」と叫んだ。そんなに叫ぶほどのイタズラじゃないやんと言ったら、異国の地では男が頭に花をさすのは特別な意味があるから、らしい。うわ、ごめんよ!!あの突き刺さる視線は、もしかして…ヒィィ。


まあ、そんなささいなハプニングもあったりしてw