★★★☆☆ ほんとに、ほんとにしてくれる？俺と最後までしてくれる？（帯より）眠れない夜のすごし方 (幻冬舎ルチル文庫)作者: 雪代鞠絵,亀井高秀出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2006/01/17メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る

　 津村（一匹狼的町医者）×佳（失恋に耐える未成年のアル中予備軍）　　酒は飲んでも飲まれるな度・高

高校生の藤沢佳は失恋のショックでお酒を飲んでいたところを、通りかかった医者の津村峻とカフェのマスター沢渡香澄に助けられる。酔って香澄に怪我をさせてしまった佳は、峻に脅され放課後カフェでバイトすることに。口が悪く、普段は佳をからかってばかりの峻だったが、実は誰よりも佳を心配していて―。単行本未収録作品プラス続編書き下ろしでお贈りする、ハートウォーム・ラブストーリー。（あらすじより）

雪代先生強化週間に読んだものです。ルチルだよ！このレーベルは大好きなので期待ですよ！！

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孤独な佳がひそかに片思いしていた親友に、ついに彼女ができてしまった。自分を一番に見てほしかったけど結局告白もできず、せめて友人として踏みとどまりたいけど彼にとっての一番は彼女で、どんどんと自分は相手にされていかなくなる。誰にも必要とされない孤独に耐えきれず、不眠をごまかすためにアルコールを摂取していた佳はついに町の中で倒れてしまう。そんな佳を見かねて拾ってくれたカフェのマスター・香澄と怖い町医者・津村。
佳は香澄の店でハーブに囲まれ穏やかに過ごすうちに、だんだんと自分をいやしていくんですよ〜。アルコールを絶対摂取しないと誓った佳ですが、とある誤解で傷つき、またアルコールに逃げてしまう。そして急性アル中で倒れてしまうのだけど…。

読み始めた時「あれれ素敵青年が2人だぜ、どっちとくっつくのかな」と思っていたけど、やっぱり医者が攻でしたよ。ぶっきらぼうで愛想のない津村ですが、陰で佳のことをとても大事に思っているのです。うーん、この先生は孤独を抱える少年を書くのが上手だと思った。あと、親友の彼女が最初めちゃくちゃいやな女として描かれているのですが、本当は可愛いのだよ。

ええとですね。個人的に本のコンディションは『読めたら良し！』なので気にしません。そんな私はBLは中古で仕入れるので、帯が付いてくることは稀です…。
んでこの本ですが、珍しいことに帯がついていました。
そしてふと気付く。うぁッ、この帯どっかで見たことある！！これはたしか、帯研究家の第一人者・カフェオレのマルコ氏が以前「しつこい！」ってツッこんでいたやつだ。
この文がこの本のどこかで出てくるんだろうか…読んでる最中それが気になって仕方ありませんでしたｗ
それにしても、帯って何であんななんだろうね。あれのせいで買いたくても買えないシャイガールが続出し、売り上げが落ちてるんじゃないかなと余計な心配をしてしまうよ。

ちなみに、あの帯の文章はちゃんと出てきました。「おおぉ、この流れでこれがくるかッ」と妙な感動をしてしまった…。