★★★☆☆   東洋の真珠をついに手に入れたぞ!!(王子の雄叫び) 砂漠の従順 (ダリア文庫)作者: 檜原まり子,水貴はすの出版社/メーカー: フロンティアワークス発売日: 2008/06/13メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見る

  スハイル(秋葉原ではしゃぐ王子)×柏原(接待に燃える天然事務官)  王子は結構男前度・高 


外務省に勤務する柏原信夫事務官に課せられた特命。それは来日する中東某国のスハイル王子の接待、というのは建前で実は2016年のオリンピック開催地が日本になるよう王子を通じて競合国を懐柔すること。しかもスハイル王子はアニメ大好きのオタクという変なヤツ。初の大仕事に張り切る柏原だったが、ホテルに到着早々、王子に服を脱げと命じられ、伽を申し付けられてしまい…!?(あらすじより)



あんなに『絶対無理ありえないから!』と言っていたアラブ。どうやら私はアラブにはまってしまったらしいw
いいじゃん、アラブ。泣けないと理解していながら(むしろツッこむ事が快感になってきた)つい手を出してしまう、まさにアラビアンマジックだぜ!


砂漠の従順 アキバ編
2016年のオリンピック誘致を有利に運ぶため、中東の王子スハイルをガッツでもてなせ、という厳命を受けた柏原さん。まじめで綺麗な柏原さんは「スハイル王子はオタク」という前情報を頼りに必死で勉強して秋葉をご案内!秋葉原でフィギュアを物色するスハイル王子が素敵です。イベントでコスプレまで披露してしまうスハイル王子ですが、実はただの物見遊山なオタク皇子じゃなかったんですね…。


スハイル王子と柏原さんは留学した大学が一緒だったらしく、柏原氏は自分も知らないうちに大学内で「東洋の真珠」と呼ばれてマドンナ的存在になっていたようです。お忍びで秋葉見物にきたスハイル王子は最初から柏原さん狙いだったんですね。寝室に呼ばれても柏原さんは「断ればオリンピックが…」ということで拒むことができません。
王子は従順な柏原氏を見て「ぅおぉぉ俺の東洋の真珠ッ」状態で勘違いして浮かれているんですが、柏原さんの『国のための人身御供』的な考えを知っていまい激怒。やりたい放題して国へ帰ってしまいました。一人のこされた柏原氏、呆然。自分の気持ちにも気づきません。鈍い!


しかし、この話には続きがあったのです!!
彼の策略で柏原氏はスハイル王子の国へ駐在員として派遣される事に…(砂漠の従順 砂漠編へw)


アラブ物はまだ10冊程度しか読み込んでいないのですが、今回はじめて攻がアラブ人ぽい容姿をしていました。アゴヒゲ&褐色で、「おお、アラブ人だッ」と妙に感動しましたw
どうもキラキラした金髪だったり碧眼だったり美白だったり長髪だったりすると、ヨーロッパ人のアラブコスプレにしか見えなくて個人的にはイヤンだったんですよ。やっぱ中東系はこうでなくっちゃ!
傍若無人で唯我独尊の典型的なアラブ王子のスハイル様でしたが、柏原さんも天然でボケているため、いいカップルだったんじゃないかと!


それにしてもアラブ物で泣けるものってあるのかな。すごい勢いで号泣してみたいなあ…。