★★★☆☆  同じ轍はふむまい、強引に奪うのがアラブ流!(アラブの王様心得2)砂漠に舞う蝶 (ショコラノベルス・ハイパー)作者: いとう由貴,せら出版社/メーカー: 心交社発売日: 2005/07/11メディア: 新書購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る

 マリク(やさぐれてひどいことする王子)× 泉水(最後はペット扱い)  さらにさらに理不尽度・高ッ!   


大学生の葉室泉水は、友人を尋ねて訪れた中東のアルディビル王国の遺跡で、砂漠の果てを哀しげな瞳で見つめる美貌の男にいきなり唇を奪われてしまう。その男は友人の兄が仕える王子マリクだった。マリクは再会した泉水に情熱的な求愛をし、泉水の心を、身体を、悦楽で蕩けさせてしまう。泉水はマリクのくるおしいほどの情熱に応え、時折見せる哀しみを癒したいとアルディビルに留まる決意をするが、ある日、自分にそっくりな少年の写真を発見してしまい―。ドラマティック・デザート・ロマンス。 (あらすじより)


ビックリしております。だって、前回の花のほうでは『寝取られちゃうかわいそうな王子』だったマリク様があそこまでやさぐれ暴君になってしまわれて…。それだけ佳紀君が好きだったのね、かわいそうにとか思いたいのですが…。
でもそれじゃあまりに泉水君がかわいそうじゃないかね!!
泉水君は最初全く佳紀のことなんか知らなくて、マリク様になついていたじゃあないですか。ただ純粋にマリク様のことが好きだと訴え続けているのに、佳紀の幻影にとらわれているマリク様は信じようともしない。何でちゃんと信じてやらんかね!!
旅行に来ただけなのに王子様に囲われて、さらに「自分にそっくりな人の変わりだ」とはっきりペット扱いされてしまう泉水君、かわいそうです。


おまえら、ちゃんと話し合え〜〜tt


しかし、ちっとだけ泣いちゃいました。いとう先生、受の心情かくのウマすぎるわ。
なんでもいいから一度、善人の王様がでてくる話を読んでみたい…。王様受でもいい…。