★★☆☆☆ とりあえず気に入ったら即お持ち帰り！（アラブの王様心得１）砂漠に咲く花 (ショコラノベルスハイパー)作者: いとう由貴,せら出版社/メーカー: 心交社発売日: 2005/01/08メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る

　ファハド（横取りするべらんめえな王子）×　佳紀（会社のために人身御供のはず…）　　さらに理不尽度・高　　　

傾いた父の会社に融資を受ける交換条件として、中東のアルディビル王国の王子・マリクのもとに嫁ぐことになった佳紀。初夜の日、隣国マシュハディ王国の王子・ファハドに後宮から強奪され、凌辱され、純潔を失ってしまう…。 （あらすじより）

アルディビルの王族は日本人が大好きです（いとう先生設定）
なので見かけたらついさらっちゃったりします。男女関係ありません、言うこと聞かないと監禁です。……恐ろしい国！！
というわけで砂漠2冊目です。砂漠に咲く花→砂漠に舞う蝶は続けて読むといいという情報があるので、2冊連続でいってみましょう。連日熱いのですがクーラーなんか入れないぜ！砂漠気分を満喫だぜ！！

父の会社が倒産寸前、お金のあるアラブの王子様が融資を持ちかけてくれたのだけど、その条件は『息子を花嫁に下さい』だったのです。息子は花嫁になれないのに、けなげな佳紀君は父のため会社のため社員のため、王子マリクの元にトツギーノ。

しかしッ、優しくて紳士的なマリク様は佳紀君の意思を尊重して無理やり何かをすることはありません。おお紳士的、これが攻め様！？とか思っていたら突然窓からバーーーン！！と来たのは隣の国の王子・ファハド！なんと佳紀君を突然強奪していきます。王子自ら強奪に来るとは、さすが情熱の国！熱いよね！！

しかしファハドは別に佳紀君が好きなわけじゃなく、ただ『ムカつくマリク野郎に一泡吹かせてやるぜッ』ってだけだったのね。連れ去られた佳紀君激怒。そのうえ処女（男なのにその表現でいいのか？）までいただかれちゃって、もうマリク様のところにも行けない、融資もパー！！王子のくせに素行のよろしくないファハドと一触即発の関係です。ファハドもアラブの皇子らしく、さまざまなアイテムを出したり使ったり、佳紀君を服従させようと色々とやっちゃいます。終始険悪ムードだけど、だんだんお互いが思いあってしまうのはお約束でしょうか。

佳紀に思い入れのなかったファハドですが、最後は彼を賭けて決闘までしちゃいます。うーん、王子、熱いぜ。

というか、ひどい話ですねこれ。佳紀ラブ☆のマリクがあまりにかわいそうではないでしょうか。アラブにはロクな王子はいないというのが私の印象なので、こういうたまに出てきた良い王子が不幸になってしまうのがどうにも…。佳紀、それでいいのかよ〜ｔｔ