あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!


 『おれはサーティーワンでいつものチョコミントを買おうと思ったら背後に先輩後輩らしきリーマンがいた
  そいつらはあろうことかカウンターの前でいちゃつき始めたんだ!』


 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
 おれもなぜこうなったのかわからなかった

 頭がどうにかなりそうだった…

 リーマン萌だとか『好きです係長!』だとか
 そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


■□■□■□■□■□■□■□■□■

素敵カップルを見かけると思わずでてくるポルナレフですが、何言ってるか分かんないと思いますので解説しますと…。


今日、彼女を病院に送りつつ帰りにちょっとアイスでもおごってやろうとサーティーワンに行った。
私はチョコミント、彼女はお約束のチョコチップを買った。テイストスプーン(一口だけ味見させてくれるスプーン)を渡され、自分じゃ絶対頼まないであろう不思議アイス味のピンクのスプーンをくわえながら順番待ちをしていた。


背後の入口から二人づれのリーマンが入ってきた。どうやら態度から言って先輩後輩らしい。
(後輩)「あっついっすね〜」
(先輩)「さっさと選べよ、時間ねえから」


うわあ、萌え。いいなあ!ニヤニヤしながらチョコミントを受け取り、涼しい店内で喰う為に空席をみつけ彼女を促して座る。


先輩も後輩もアイスが大好きらしい。あれは食った、これはまだ食ってない、このアイスは7月から、とアイストークを展開しながらケースをのぞきこんでいる。
「ただいまキャンペーン中につき、ダブルをトリプルにできますよ〜」と店員が話しかける。


(後)「じゃあ二人分まとめて頼んだら二人で3つ喰えるじゃないですか」
(先)「ばか、恥ずかしいじゃないか!!」
(後)「じゃあおれ2個喰いますよ。一個選んでくださいよ」

先輩のはなしを聞いてない後輩が不思議な受け答えをしつつ押し問答。そこで普通先輩の一喝で終わるはずなのに、あろうことか先輩折れる。



先輩そこで折れるのか!!!!!!

わかってんのかアンタ二人でひとつのカップにスプーン突っ込んで、く、くくく、喰うんだぞ!?(興奮しすぎ)


二人の仲良さ毛な雰囲気に店員も唖然としつつ、トリプル用のカップに先輩後輩用のアイスを詰め込んでいる。最後の一個は「俺好きなんですよ〜」という後輩の意見が通ったらしい。
店員が気を利かせ、アイス好きの二人のためにテイストスプーンを渡す。先輩、後輩とも受け取り、先輩がぱくっと後輩の口にスプーンを入れる。そのあと、後輩が自分のスプーンを先輩の口に突っ込んだ。



なにそのイチャイチャ!!!!!


どうやら、お互いに渡されたテイストアイスはお互いに好きなものだったから交換でもしたのだろう。そして二人はスプーンをお互いの口から抜き取ると、何事もなく受けとったトリプルアイスのカップに突き刺していた。
スプーン、そのまま交換しといたらいいのに。なんでわざわざ取り返すの?


そのあと、2本のスプーンが突き刺さったカップを先輩が持って、後輩が二人分のカバンを持ってドアを開け、出ていった。
あまりの素敵光景に思わず見とれてしまった。一緒にいた彼女が「私もああすれば良かったな」とつぶやいていた。
ちなみにここの萌えポイントは、後輩と思われる青年の方がでかくてガタイが良かったことと、先輩の方がちょっと神経質ッぽかったこと。


いいな、こういうの。日常に潜む萌えってこういうのを言うんだぜ!!