★★★★☆ 可愛い受を助ける、頑張る貴族様貴族と囚われの御曹司 (SHYノベルス)作者: 遠野春日,ひびき玲音出版社/メーカー: 大洋図書発売日: 2003/08/01メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る

 ウィリアム(英国貴族様)× 忍(船に監禁中の御曹司)  受かわいいよ受度:高 


一緒にいたい、でも…日本有数の財閥の生まれながら祖父に疎まれている忍は、外洋をクルーズする豪華客船で監視付きの生活を送っている。下船が許されるのは母親の命日がある7月の一週間だけだ。だがある日の午後、忍は監視の目を逃れてスペインの高級リゾート地マラガに降りた。ほんの少しだけ、すぐに船に戻る、そのつもりだったのに…監視に見つかり反射的に逃げだした忍を助けてくれたのは、英国貴族の末裔ウィリアムだった!束の間の幸福な時間。だが、追っ手から逃れられないことも、忍は知っていた…。 (あらすじより)


ありゃああ、これはいいよ。どうしたことでしょう、すっげえ甘い!!


唐突に理解した!!どうやら私は「受がムカついたらだめ」なようです。この本のように受の子が素直でちゃんと人の心を思いやれ、自分を犠牲にしてでも攻めを守ろうとする子だと間違いなく感情移入しちゃうようですよ。

それにしても、攻のウィリアムってのが…まあ英国貴族なのでしょうがないのだけど。いちいちやることが派手というか大胆です。
囚われの船に潜入しちゃうし、舞踏会に招待しちゃうし、見てるほうが「ばれるって!」とハラハラさせられました。しかしばれない!なぜかばれないんだよこれが。こんなに大胆に接近してるのに…受を見張るいやな男にばれない。舞踏会の時に二人で抜け出したりするのだけど、普通もうちょっと監視が厳しいんじゃないかとも思える。嫌な男間抜けすぎ。まあ、それが春日マジック!うまくいってよかったねッて感じです。
個人的には血のつながりのないいやみな弟のタイガさんが気になる。最後にあんな表現されてあれっきりで終わってしまったし、本当は彼はいい子なのだというのはわかった。もうちょっとその辺掘り下げたら読み物としておもしろくなるんちゃうん?とか思ったけど、やっぱり尺の関係ですかね。もったいねえ。


あと「情事のあとつい眠ってしまい、そして寝過ごして仲間に起こされる」ウィリアムがあまりに間抜けで笑った。
この本は面白かったよ!(いろんな意味で)
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昨日ブログで地雷本を更新していたら姐さんをQで見つけたので、甘い本が読みたいと愚痴った。
残ってる積読はSHYノベルばかりなのだ。このレーベル、私には痛いお話ばっかりなのですが…。こんな甘いのありました!!