★★★★★ どうしたらいいのかわからないくらい、ただ好きで。

          なのにもう、見ることもできない――

好きで好きで好きで (ビーボーイノベルズ)

好きで好きで好きで (ビーボーイノベルズ)

 堂島(かつての同級生)×三浦(花屋でバイト)


 たった一人の人間のせいで、世界が色を変えるなんて──。 高校時代、三浦が片想いしていた同級生の堂島。卒業から五年、三浦の勤めるフラワーショップで二人は偶然再会する。堂島の恋人が、その店の娘だったのだ。彼らの恋を壊してはいけない。だから見ているだけでいい。けれどやっぱり好きで好きで…。そんなある日、身体だけ重ねてしまった二人は!? 泣いて泣いて幸せになる! 世界一の感動をオール書き下ろしでお届け (あらすじより)


ここまでの片思いBLにはお目にかかったことのない、というほどのものを手に入れてしまいました。
なんというか、なんというかあああああぁ!!!


今まで受が苦しかったりかわいそうだったりすると私は叫んじゃうタイプなんですが、この受の子には同情というよりも、そっとしておいて上げたくなるような気持ちになりましたよ。絶対、こういう中高生はいるよなぁと、涙とため息が出るような御本です。
あ、でも主人公は23で、きちんと花屋さんで働いています。17の頃、大好きな堂島に告白し、手ひどく拒絶されてからの再会ものです。
ハッキリ言って、今まで読んだ本と切なさの度合いが違います。ハイパーです。引きちぎられそうなほど胸にせりあがってくるものがあって、それがのども元に詰まって出てこないようなもどかしい感じ。
読み終わった直後なので、ちょっと支離滅裂。


−−俺は堂島が好きで好きで好きで。どうしたらいいのかわからないくらい、ただ好きで。なのにもう、見ることもできない。−−


このフレーズしか予備知識がなかったんですわ。でもこのフレーズ、どこで出るんだろうとずっと思って読み進めてきました。
まさか、あんな形で独白としてこれが来るとは思わなくて呆然としてしまった。涙がこみ上げて、これ以上読めないと思った。表題作の続き、これを読まないといけないと思うと手が震えた。

あうう、まとまらない。後でちゃんと続編を読んで、書きなおそう。
幸せになる、って書いてあるし、大丈夫。これで終わるわけない!!(と言い聞かせる)