★★★★☆  相棒とは何ぞやリミット (リンクスロマンス)作者: 水壬楓子,佐々木久美子出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2005/12/28メディア: 新書この商品を含むブログ (7件) を見る 良太郎(現ボディーガード)×由惟(元ボディーガード)


 人材派遣会社『エスコート』のボディガード部門に付随する調査部所属の柏木由惟は、二年前まで優秀なガードだった。だが、ある任務で相棒の名瀬良太郎を銃弾からかばい、足の自由を失ってしまう。以来、良太郎は献身的に由惟に尽くし、いつしか世話の一環とばかりに由惟を抱くようになる。ずっと良太郎に想いを寄せていた由惟は悦びを感じるほどに後ろめたさが募り、良太郎を自分から解放してやろうと別れを決意しているが…。(あらすじより)


エスコートシリーズ6冊目。最後はボディーガード同士の期限付きの恋のはなし。


誰よりも信頼している相棒・良太郎をかばい、下半身不随になってしまった由惟。ガードもできなくなり、相棒としてそばにいることもできなくなった由惟は当てつけがましく体の関係を迫る。罪悪感のためか拒まない良太郎に依存しつつも、なんとかやめなければと由惟は別れることを決意するんですね。
それが良太郎の30の誕生日、その日が二人の関係のリミットであります。


うーんと、なんつうか。由惟さんがいい子です。ものすごくいい子で、えらいです。その反面、良太郎がバカっぽいですが、一途です。
一応良太郎は最後にトップガードに昇格していくのですが、こんな人がトップっていいのかナとか思っちゃいました。
ネタばれなのでアレですが――由惟はとあることを良太郎に隠し続け、それも罪悪感を覚える一貫でした。でも、それでもよかったね、と言っとこうかな。
立場や存在する場所は違っても、ずっとライバルであり相棒でい続けることはできるよ、という少し深い話でもあったな。

続編にあたるお話は、なんというか、痴話げんか風味でしたw
由惟にベッドから蹴り落とされる良太郎、結局きみは何を言ったんだろう。阿呆です。


シリーズ通してカップルは6組。
 1・志岐×ユカリ(年の差保護者攻)
 2・延清×律  (大きな海のようなけなげ受)
 3・清家×真城 (年下大型ワンコ攻)
 4・門間×榎本 (ひねくれ受)
 5・ユウキ×夏目(スーパー攻様だけどある意味ワンコ)
 6・良太郎×由惟(けなげ受と少々アホ攻)

個人的にはやっぱり最強の受けは律さんかな、と。攻は志岐だな。このシリーズ、おもしろかった!!