★★★★☆  トップガード勢ぞろいフィフス (リンクスロマンス)作者: 水壬楓子,佐々木久美子出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2005/02/28メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る 門真(実は切れ者)×榎本(喰えないひねくれオーナー)


 ある日、人材派遣会社『エスコート』のオーナーである榎本のもとに、新しい依頼人から電話が入る。相手は衆議院議員の門真巽。彼はボディガートを依頼し、さらにそのガードを同行させるプライベートな旅行に榎本を誘う。実は榎本と門真は、17年前、榎本が中学生の時にある取引をし、月に一度、身体を重ねる関係だった。旅行に誘われたのは初めてで、二人の関係の微妙な変化にとまどいを覚えながらも、榎本は門真の誘いを受けるが…。 (あらすじより)


エスコートシリーズの4冊目。ついにオーナー自ら登場です。つうか、この会社は男色しかいないんですかね。


フィフスというタイトルが表す通り、キーワードは『5』です。
榎本は中学生の時、月に一度、5日に会いに行くという条件で、ある取引をします。相手は大学院教授の門間。自分の中では認めたくない、依存のような安心を求める相手だったにもかかわらず、素直になれない榎本は月に一度の取引を延々と続け、気づいたら17年の歳月がたってしまう。
そんな相手も教授から衆議院議員になり、榎本はエスコートという会社を興してオーナーとなった。毎月『5日』だけ会う関係、彼にとって自分は5番目くらいの中途半端な存在…。そして、門間からの旅行への誘いにこの関係の終焉を感じた榎本は覚悟をきめて同行する…。


榎本、やっぱり受でした。ひねくれている受けをうまーく転がしていく大人な攻め。攻めも飄々としているように見えて実はかなりの切れ者でありまして。一筋縄でいかない二人の掛け合いがテンポ良かった。
ギリギリまで意地を張り続け、最後の最後で自分が崩れてしまう榎本がとてもかわいらしく見えたですよ。

今回は榎本がトップガード(+ユカリと律)をひきつれて門間のガードを兼ねた旅行に行っちゃうのですが。ちょっと番外編みたいな感じで面白かったです(榎本のアレな声を聞きつけて踏み込んじゃうユカリとか)
なんだかんだいって、良かったね榎本って感じ。シリーズ、あと2冊!
主要メンバー全員出ちゃったし、次はだれが出るのか?!