想いは永遠に

これで最後のお別れの会を盛大にやった。
職員もボランティア団体もお母さんたちも子供も、とにかくはじけた。
私もステージに立ち踊り狂ってきたけど、涙をこらえるのに苦労した。
ステージから、いろんな先生たちの顔が見えた。
先生たちがみんな仮装して変なメイクして泣きじゃくっている。
一番年上の、磨かれたような美人先生がどじょうすくいスタイルとメイクで号泣する姿を見た。
とてもシュールな絵なのに、私も引きずられて声が詰まってしまい、途中で歌えなくなった。


これで最後だ、とおもうと胸が詰まる。
3年間、私は頑張ったよ。先生たちはそれを認めてくれてるのがうれしかった。
こんな私でも必要とされるんだよ、もっと頑張ろうと自分に少し自信をもった。


先生からいきなりマイクを向けられ、ちょっとスピーチをした。
何を言ってるのか分からなくなって、最後は長嶋茂雄の名セリフ『永遠に不滅です』とシャウトしておいた。


笑う場面なのに、みんな泣きだして困った。


夜は父兄、先生、ボランティア卒業生で夜の街に繰り出し、深夜まで飲んだ。
普段はなしたことのない先生やヤンキーママなどと肩を組んで号泣した。知らない人に散々抱きつかれた。

大ジョッキを10杯開けた時点で確実に明日は二日酔いだなと思いつつ、泣かれたし、笑われたし、いろいろと忙しかったけど。頑張ってよかったなと思った。


3年間のボランティア、本当にこれでおしまい。
あとは引っ越し準備を始めないと間に合わないなと気持ちを切り替えた。