ラスト・ショー

今日で私の所属するボランティア団体のイベントが終了した。
以前から練習を重ねてきた素人集団だったのだけど、精一杯子供たちを喜ばせようと巨大な紙人形劇をつくり、楽団を結成したり声優になったりしていた。
私はそこの主催側だったので裏方に徹する予定だったのだけど、一応声優として登録していた。
最終的に人数が増えてきたので声優を譲り、2部構成のステージに紙人形師としてずっと立つことになってしまったのだけども…。


子どもたちは声の出るもの、音の出るものに弱い。なのでステージのほうはほとんど見ない。
一応場面転換するとちらっと見るのだけど、そのあと楽団が始まったりすると一斉に顔がそっちを向くし、声優(顔出し)がしゃべりだすとそっちを向いて食い入るように見つめる。人形が出てきて前ふりをするとそっちを見て即応答する。子供って、本当にかわいい。

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ステージの上ではほぼやることがなく、私と同じポジションの方々と雑談をしていた。
楽団を率いてくれたのはウクレレ奏者の夫婦。特に旦那様は名手だ。
ステージ上にいた姐さんはその旦那様がとてもタイプであったご様子で、しきりに「いいねえ、いいねえ、ああいう人好みだよ」とぼやいていた。
あれ、人のもんだから、というと「わかってんだけどねえ、ああいう人好みなんだよねえ」と残念そうにおっしゃる。危ない。


「nonさんもああいう人タイプでしょう」とか言われたけど、おいらはちょーっとちがうんだよな。私もああいうでかくて強そうなハーフっぽい人は好きだけど、そこまで鼻息は荒くなれねえな。彼女はドカベン山田太郎を身長を20センチ伸ばして目を見開かせたようなタイプがいいらしい。
それ既にドカベンじゃねえし!!非常にわかりづらい。
ちなみにおいらの永遠の好みはスト2リュウだ。あれはいい。だから姐さんのいう『ウホッいい男』基準とは微妙に違う。


純粋な子供たちの目の前でニヤニヤしながら人の旦那様についてボソボソ話していた。子どもたちは見てないんだろうと思っていたら「ビデオ回ってたからね」と言われてしまった。音声までは拾ってないだろうけど、おいらたちのにやにやした顔がばっちり映っていたと思うと悲鳴を上げたくなった。