Loop (アイスノベルズ)作者: 木原音瀬,高宮東出版社/メーカー: オークラ出版発売日: 1999/03/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見る

 ★★★☆☆  前世引きずり度 120%』
 洲脇(宮沢)×有田(文)


幼い頃から州脇義国のなかには、“宮沢”という若い男がいた。宮沢は過去に愛した女への未練と想いを昇華できず、現世の自分(州脇)のなかにとどまっていたのだ。そんなある日、大学で知り合った英一が、宮沢の想い人・文の生まれ変わりであると気づき、宮沢は州脇に「一ヵ月だけ体を貸してくれ」と頼む。その日から、宮沢は有田英一に執拗につきまといはじめるが…。
(あらすじより)


図書館よりお借りしたもの。羞恥心とか、どこか麻痺してきてるので平然と借りる。
以前読んだ『恋愛時間』の有田の弟の話。


『宮沢』にとらわれた洲脇が『文』である有田を執拗に追いかけまわして追いつめる。有田、脱毛症になる。
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追い詰められた有田が洲脇を受け入れ、そのとたん素に戻る洲脇。今度は洲脇が有田を排除しようとする。
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洲脇、こんどは宮沢の意志ではなく自分の意志で有田と向き合い、お互いの思いが通じ合う。
              ↓
…と思ったら今度は有田の中にいる『文』が覚醒、有田の中で暴れだす。そのため、有田が洲脇を拒絶
              ↓
狂気を孕んだ洲脇、有田を拉致。家族から引き離して自分の家にさらう様に連れ帰る。エンド。


なんというか、私はちょっと苦手だ。とにかく痛い。
この人の小説は人間がリアル、とにかく汚くてむき出しの感情をぶつけ合う。そして思ってもいない方向に話が転がりだす。
こっちの胃が持たない、でもやめられない。中毒のようなかんじ!!!