プレイス (アイスノベルズ)作者: 木原音瀬,舘野とお子出版社/メーカー: オークラ出版発売日: 1999/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (3件) を見る

 ★★★★☆  天使度 100%』
 横山(天使のハーフ)×加賀(美形だけど内向的なゲイ)


横山の営業の新しいパートナーの加賀良太は、無愛想なうえに融通がきかず、言葉もキツい。見ためはかっこいいのに、辛辣なので女子社員も敬遠するほどだ。てっきり嫌われていると思っていた横山は、酔った加賀に告白されて戸惑う。嘘ではなくて、本当の気持ちだったから。―横山には、嘘を見わける力があった。それは天使の父からもらった二つの物…羽と、もうひとつの資質だった…。
(あらすじより)


これも図書館より。このくらいの拍子なら全然ok!木原さんらしからぬハートウォーミングなお話(途中までは)
天使のハーフという横山には『人の嘘がわかってしまう』という資質もあり、それのせいで加賀の自分への思いを察してしまい、意識しはじめます。
受の加賀はバリバリのゲイなのに自分から告白したことのない大へたれ。
加賀は『ただそばにいるだけで自分的には満足』
横山は『加賀を前向きに受け入れる気持ちがある』
コンプレックスである『背中の羽』を加賀が否定しなかったことにより加賀への想いが確固たるものに変わっていきます。
しかし加賀の友人であるさゆりが絡み、物語はよじれていくのです。

後半のこういう展開、木原さんらしいなと思った。追いかける→追いかけられる→対峙する、というのは黄金パターンなのかしら。
でもこのお話、すごいよかった!!