SASRA〈1〉 (ビーボーイノベルズ)作者: Unit Vanilla,円陣闇丸出版社/メーカー: リブレ出版発売日: 2007/07/19メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見る

 ★★★★★  転生物 1/4』
 鷹の痣(王子様)×睡蓮の痣(神官)〜進行形


金色の砂、灼熱の太陽。夢に見た砂漠へ旅立つ蓮は、怪しげなアートディーラー・剛将と出逢う。初対面なのに、なぜか彼と蓮だけが共有した、鷹の羽音の幻聴−−それは遙かな昔に始まっていた、運命の恋の手がかりだった。転生を繰り返し、巡り会った二人の愛は果たして叶えられるのか!?
愛した罪の起源・エジプト編に加え、古代中国編ほか書き下ろし。
和泉 桂、岩本 薫、木原音瀬ひちわゆか。超人気小説家集団「Unit Vanilla」始動!!
(あらすじより)
凄腕BL職人4人組のユニットですが…。これは!!!
全四巻の壮大な転生の物語だそうです。

開くと2段組みのびっしり詰まったストーリーが始まります。なんというか『神様より好きな人を優先しちゃった神官』と『はずみで父王を刺殺してしまった王子』と『嫉妬のあまり神様の声を偽って伝えてしまった神託者』が神の怒りにふれて『罰』を受け続ける物語でした。王子には鷹のあざが、神官には睡蓮のあざが浮かび、どんなに生まれ変わっても必ず悲恋に終わります。それでも生まれ変わり、また出会ってを繰り返していくのですが…。
物語上、どうしても別れたり死んだりします。
幸せを目前にしてすべてを失ったりします。辛いです。それわかってて読むの、辛いんですが。


古代中国編、あまりのラストにリアルで『うぁっ』と言ってしまった。あのラストは!!あの後、『鷹』の人がどんな絶望を受けたかと想像するだけでちょっと胃がひきつれてきます。これ、あと3冊あるわけで、早く結末をしらないと変な影響を受けそうです。

後味は手塚治虫火の鳥チックです。あ、エロはほとんどありません。んが全くないわけでもないので、BLです。
その微々たるエロ描写がなければこの本はBLじゃなくてもいいんじゃないか、と思った。