『かりそめの恋人  ★★☆☆☆ 危険度・高』

眼鏡医師(大学からのライバル・攻)×美人医師(ライバル?受)


天才外科医・芳隆の許に、雨の日濡れそぼった姿でやってきたのは、ライバルの沙也。突然彼は「別れた恋人の代わりに、抱けよ」と白磁の身体を投げ出してきた。戯れに病室で裸に剥いて、露わな体勢で貫いたが、身体の最奥まで震わせながら沙也は抗わない。キスに無心に応えてくる。そんな彼の従順さが、芳隆にはいじらしく映ったが、自分に抱かれる彼の真意が読めず、優しくできない。それでも雨に濡れた彼の儚さに、思わず手が伸びて…。打算と駆け引きに慣れた大人の、純情。(あらすじより)


大人の純情、ていわれても(笑)
この人って中に何人もいるんじゃないの?って言うくらい若君様と文体が違う。
この人が受の切なさを表現するときに三点リーダが増えるのが分かってきたぜ。
個人的に受視点なのでこういう『不憫だけど芯が強い美人受』ってのは嫌いじゃないのだけど、あまりに報われなさ過ぎる。最後の最後に幸せになるのだけども、個人的には途中でもうちょっと受けは大事にされてもよかったのではないかと思うのだ。
まあ、それにはちゃんと理由があったんだなとあとがきを見て思った。
攻めは他の本(囚われの恋人)で当て馬的存在だったらしく、(全然そうは思えないが)不憫だったらしい。
その攻を救済するためにこの本が別エピソードとして書かれていることが分かったが、そのために受を生贄に差し出すのはどうかと思った。
ちゃんと読めたけど長すぎて途中で飽きた。
エロがてんこ盛りで「どうだ!」とばかりの展開。もう分かりましたから、ちょっとつつしみを持っていただきたい。ほとんど読めなかった。


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