ちょっと弱音を

昨日、ボランティアで遠征に付き合った。


その時、右のこめかみの上辺りを鉄パイプ製の柱で強打し、ちょっとしたこぶになっていた。
本日そのときのボランティアでつかった一眼レフを返しに来たとき、まったく同じ場所を打った。
脳が揺れたのか、しばらく立ち上がることが出来ずにその場にうずくまってしまったらしい。
気付いたら知らない方に介抱されていた。
どうして打ったのか、とかよく覚えていない、もしかしたらすごく疲れていたのかもしれない。
まったく情けない。


気絶する、とよく言うが、実際普通に生活していて気絶することはあまりないと思う。
私は今日、ひさしぶりの気絶を経験したようだ。われながら間抜けだなあと思った。

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ようやく立ち上がれて帰り支度をしていたら、どこかで私が頭を打ったと聞いたらしいかわいい人が『nonさん大丈夫?』と追いかけてきてくれた。
彼女もボランティアでお菓子を作り、届けてくれる。私の顔を見るといつも手作りお菓子をくれる、とってもやさしくてかわいい人だ(でも多分私より上)


『nonさんは無茶するから心配になっちゃう』と言って、泣きそうな顔をされた。
私はそんなに無茶してるだろうか。大丈夫だよーと笑って見せたら、ちょっとこっちに来てと給湯室に連れて行かれた。
備え付けの小さな冷蔵庫に、小さなカップに生クリームののったムースがたくさん入っていて、その中の一つを『味見だから一緒に食べよう?』と渡してくれた。


去年から、自分は役に立たない駄目な人間だと思って生きてきた。
こんな自分にもなんかできることはないだろうかと、自分を変えたいと今年度はやれることを全部受け入れてみた。
この4ヶ月、夢中で活動を続けてきた結果、肉体的にも精神的にもちょっと追い詰められていた気がする。

私は実は生クリーム苦手なんだけど、このムースは全部食べられた。彼女の作る菓子はいつも本当においしくて、やさしい味がする。
もうこれ以上ないよってくらいの甘いムースを食べながら、ちょっとだけ涙が出た。