■『オガクズで〜』の受と、『7日間の〜』の攻な雰囲気眠る劣情 (キャラ文庫)作者: 夜光花,高階佑出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2009/07/23メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る

文(過去に昌に告白するも撃沈、もうすぐ結婚予定)×昌(心の中がからっぽ)


妹が何者かに誘拐された!?内野晶への犯人からの要求は、「おまえの親友の明石章文の結婚を阻止しろ」ということ。なぜ、解放の条件が親友の結婚と結びつくのか?かつて高校時代に、章文に告白され振ってしまった晶。罪悪感を抱きつつも「好きだ」と嘘をつき、婚約破棄を迫るしかない。ところが、なんと章文は婚約を解消!「恋人なら抱かせろ」と貪るようなキスをしてきて―。(あらすじより)


男にしてはあるまじき美しさの昌には不細工(十人並み)な妹がいる。幼いころ不可抗力によって妹の顔に消えない傷をつけてしまってからはなんでも妹の言うなりとなり物わかりのいい兄を演じてきた昌だが、心の中は空洞で執着などがまったくない。
そんな折、妹が誰かに拉致監禁された!解放条件は『貴文の結婚を破棄させること』とまったく脈略がない。正直に話すことができない昌は全力ですがりつき貴文を体でつなぎとめる結果になる…婚約は無事解消され、妹は解放されるがどんどんと事態は悪くなる一方…という話。


ええぇーーーーーーーーーーーーーーーっ!!なにこの攻。
夜光先生ならこれもアリなのかな、でも個人的には、これはないよな。
なんとなく犯人は初期の段階でわかったものの、繰り返される昌へのアレで「なんでこんなことすんの?」という気持ちが…しょっぱなから印象悪かったけど、こんなに嫌いな攻は久々だ。自分がやったことはそっち置いといて、お前が望むからってんであんなことやこんなことしてやった、みたいな事言うのは反則だと思う。最低だ。アラブの王様なんてレベルじゃないぞ。
妹の執着は子供じみていてまだ理解してやれないこともないけど、貴文に関してはまったく理解不能でございました。こいつ嫌い。


なんつうか、いろいろと昌がかわいそうだと思った…思ったんだが…どっちもどっちかもしれない。以前読んだ先生の『オガクズで愛が満ちる』の受と今回の受はスゲエ似ていた。あの受もあまり好きじゃなかったけど、あっちは攻が超いい人でかっこよくて水名瀬雅良で…っていうところで救われておりましたが。個人的には冷めた空っぽの受けってのが苦手なのかもしれない。


最後のラムネのくだりもよくわかんなかった。
なんとなく全体的に『めくるめく夜光花の世界(総集編)』でございました。これは私は……うーん…ボソボソ。