★★★★☆  日記は汚い、反則だ!(と思う…メソメソ) 君の心を眠らせないで (リンクスロマンス)作者: 鳩村衣杏,櫻井しゅしゅしゅ出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2006/11/30メディア: 新書購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る沖野(とにかく素敵なゲイ様だったのに)×吉永(ノンケだったけど沖野に昏倒)


大手飲料メーカーに勤める吉永諒一は、宅配便の誤送がきっかけで同じマンションに住む税理士の沖野司と知りあう。穏やかで芯が強い沖野に好感を持ち親しくなるが、ある日、彼が同性愛者だと知る。戸惑ったものの沖野への好意は変わらず、友人関係を続ける諒一はいつしか友情以上の想いを沖野に抱いている自分に気づき始める。けれど、無難な人生を望む諒一には認めがたくて―。 (あらすじより)



おいらは一時期鳩村先生のフェアを開催したことがあるんですが、2:8くらいの割合でコメディの方が多かったんですがね。それでもこの作家様の「追憶のキスを君は奪う」で結構いい涙を流させていただいたんですよ。
これはそれに次ぐな、と。メソメソ。


攻の沖野はとても魅力的な御方。そして受の吉永も…最初はどこにでもいるようなうだつの上がらない臆病なリーマンだったんですが、沖野に影響されてだんだん魅力的になっていくんですよ。沖野がゲイだと知った後、吉永は沖野に感じる友愛を恋とだんだん自覚していくんですがね。それを認めるのは自分の愛する平凡な人生を放棄することになるわけで…過程がすごい丁寧でこっちまで迫ってくるようですよ。
それでも吉永は沖野への気持ちを止められず、二人は恋人になっちゃうのであります。キャー!!


想いを告白しあった後でも、沖野はBLにありがちな「勢いで最後までGO!」をしませんでした。うおお、高感度うp!
男同士で入れずにイチャイチャすることを「バニラ」というらしいですよ、またひとつ新しい単語を覚えましたw
そして吉永が徐々に心を開いて覚悟を決めていくのを、ゆっくりと待ってやっているんですよ。超高感度うp!!

なんだなんだ、お前ら超素敵なカポだなオイ!!と感情移入がピークに達した時に、アクシデントで吉永は沖野を失う事になるんです。
手を伸ばせば届く距離にいても、取り戻そうとする努力は沖野を確実に傷つけることになる。
このままなにもなかったことにする方が彼のためになるんじゃないかと悩みまくるんですがね。その時に彼から預かった日記を読んでしまうんですが…。


日記には、沖野が今まで心にためていたことが短い文章で語られていくんですよ。うおおぅ。沖野、本当にすごい魅力的な攻様!
そしてそれを読んでようやく「沖野を取り戻す努力」をし始めるんです。
なんか、吉永がものすごく不憫で仕方なかった。吉永一人で1年近くも苦しんで、それでもあきらめずに沖野に接し続ける…。


ラスト、きちんとした結末ではなかった…これが一番のモヤモヤモヤモヤだと思った…。ちゃんと吉永が幸せになるところがこの目で見たいョ先生は続きを書くべきじゃないかと思うんだが!!

とにかく沖野がすごくいい攻様だったので、惜しかったなあ〜、もっと(失う前の)仲の良い二人を見たかったなあ、でもこれから二人はきちんと向き合って、もう一度素敵な恋に落ちていくんだろうか…。

なんか、キャッツアイの最終回「もう一度瞳と恋が出来る〜 By俊」を思い出してもうた。この結末をモヤらない方ならもっと号泣できるのかナとか。うーん、泣いたなあ…超お約束をかましてくれた感じだけど、そこからが…。とにかく日記読んじゃだめ、泣いちゃったじゃないtt