★★★★☆  全力疾走の御本愛は地獄を突っ走る (ピアスノベルズ)作者: 須和雪里,櫻井しゅしゅしゅ出版社/メーカー: マガジンマガジン発売日: 2002/02メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (1件) を見る相原(自分に正直な体育教師)×越智(感情表現が極端に乏しい教師)


『能面教師』のアダ名をもつ同僚・越智秋彦に恋する熱血体育教師・相原真は、クールでつれない彼を口説くために校内七不思議「体育倉庫の色情霊」の噂を利用しようと思いつく。深夜の校舎を探検しつつ体育倉庫に誘い込み、霊に憑かれたフリをして越智先生を襲おうとした相原だったが、なんとそこには本当に色情霊が…!?表題作続編『月に帰らないかぐや姫』『崖っぷちの天使』(書き下ろし)ほか、人間人形への愛を描いたほろ苦く切ない物語『あやかしの恋』を含め、全4編を一挙収録。(あらすじより)


途中まで読んで止まっていた本。

体育教師の相原は同僚のクールビューティー越智先生が好きで好きでたまらない。どうにかしてムニャムニャな関係になりたいと願う相原は越智をその気にさせるため体育館の色情幽霊にかこつけて夜の見回りに誘う。
体育倉庫にて告白だぜ!と言う時に、本当に幽霊がアレをはじめたもんだから告白が出来なくなってしまった相原先生。越智先生は『私が好きだというのも幽霊が乗り移って言わせてるんではないですか』なんて言うもんだから肉体だけが目的ではないと信じさせるために両想いになりつつも激しい欲望を全力で我慢!!行き場のない欲求をもてあまして大暴走してしまう相原先生…。でも、越智先生も本当は相原先生が好きなんですよ!!心身ともに両想いになったあとの二人は獣でございました。いやあ、笑ったね。

「チ●コが破裂しそうだ!」ってなかなか言わないよね…。
櫻井しゅしゅしゅ先生の挿絵(マンガ?)がまた秀逸でございまして、あんな挿絵見たことねえやと思ったすよ。
これ、図書館で借りようかと思っていたんですよ。マジで借りなくて良かったと思った…。


しかし、そのあとに収録されていた「あやかしの恋」にて一気に奈落に。一人の薄倖の少年を挟んだ2人の男性の歪んだ情愛が織りなす、ちょっと業の深いお話でございました。うーん、ちょっと背中がゾクっときたかな。
この一冊で天国と地獄、両方見られる!なんというか、落差が激しくてついていけないぜ…。いや、面白かったんですけど!!