★★★☆☆  ものすごい薄味のなにかを読んだ気になった 他人の彼氏 (キャラ文庫)作者: 榊花月,汞りょう出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2009/01/27メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る深水(超イケメンでお素敵な編集者)×航太(過去を反省する超惚れっぽい大学生)


好きになった人には、恋人がいた―大学生の航太は、バイト先の出版社の編集者・深水に片想い中。仕事は有能で厳しいけれど、暇を見ては食事に誘ってくれる深水。けれど彼には小説家の縹瑞希という恋人がいた!!しかも縹はなぜか航太を敵視してくる。仲の良い恋人同士のはずが、深水が物憂げに見えるのはなぜ…?たとえ他人の恋人でも、欲しいと願えば叶うのか―一途な純愛の物語。(あらすじより)


惚れっぽい航太がバイト先で出会った一回り年上の編集者。自分はストレートのはずなのにすげえイケメン編集者に一目ぼれしてしまった!でも相手には強烈な個性のお相手がいて、その間に入り込むことは自分の中では禁忌としていることで…。
邪魔しないよう自制してるはずなのに、相手はお構いなしにかまってくれる。相手の好意は年下の可愛いバイトをかわいがる程度だとわかってるのに!!こんなんじゃだめだ要自重、しっかりしろ俺ェェェッ!!!……でもコッソリみてるだけなら、いいよね?っていうお話。
深水の彼氏である瑞希とか、航太の腐れ縁の女の子とか、端々にでてくる年上編集者とかの個性的な面々も出てくるのに、うまくいかせてないような気がする。キャラの存在感もあるし、テンプレながらも自分の好きな王道展開なのに、話になんというかいまいち好感が持てないのは何でだろうと考える。たぶん、最初の航太の印象が「ハァァ?」だったことと、いまいち深水を好きになれなかったことだろうか。
…当然泣けませんでした。この話、自分の中でかなり期待してただけに少々残念!


1月のキャラ新刊でなんとなく評判がよさそうだからってんで手を出しました。この作家様は人気もあるし実績もあるのだろうけど、私はあまり相性が良くないらしい。今まで何冊読んでもずっとそう思ってきたんだけど、多分これからもだめなのだろうなあ、と思い知った本。


この先生と私が合わない理由(おそらく)
 ●語り口調が合わない(倒置法を多用する傾向にある)
 ●文体がすっきりしすぎてる(印象がスカスカになり気味)
 ●読点つけすぎ(ぶつ切りすぎ!!たぶんこれが一番の原因だと思う…)

私は1文が適度に長めの方が感情移入できるんだろうなあ、と思う。
ストーリーは面白そうだし、一途な純愛ってのもおいらのドストライクなんだけど…あらすじだけじゃ、だめなんだろうな!
同じ理由で火崎先生も合わない。やっぱり、合う合わないって人それぞれあるんだなあ。