ホテル・ラヴィアンローズ (B‐PRINCE文庫)作者: 高遠琉加,北上れん出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2008/05/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (8件) を見る

この先生はどうしてこんなに心臓をわしづかみにするんだろう。まだ2話目の『赤』を読んでいる最中なんですが…。


すっごい残念なのは、イラストレーターが合わないとしょっぱなから感じてしまったこと。いや、この作家様は綺麗な線を書く先生だと思うし好きだしかっこいいし。ただ、なんだか合わないといきなり思ってしまった。
表紙は『赤』の二人だと思うのですが、もうちょっと淡い印象のあるイラストレーターが描いてほしかった、できたら北畠先生とか…いやいやいや、贅沢だ!!


『青』でしばらく放心してました。この先生、文章がすごくきれいで大好きだ。BLにエロスを求める人にはあまり向かないと思うけど、情感を大切にする人ならこの先生は神ですよね。
今までの自分的高遠先生ランキングは 1位・好きで好きで好きで 2位・愛と混乱のレストラン 3位・この胸をどうしよう でした。でも間違いなくこのお話は完成度の高さで1位を塗り替えた!!

読み終わったらちゃんと感想書こう。とにかく、凄い作家様だと思った。


■読了■
感想を書こうと思ったけど、やっぱりまとまらないのでやめる。高遠先生がちょっとでも好きなら読んでください、かなり尾を引くんで。

青春の青くささや、滝口の溶ける空の青、そしてホテルの青い部屋と『青』のテーマとなっている1話目。
2話目では『赤』がテーマとなり、赤い部屋で過去の亡霊におびえながら手首を切って真赤な血を流す男や、赤いワイン、夕焼けの赤や人を恋したう熱情などが迫ってきた。
このホテルはひと部屋ごとイメージカラーが設定されていて、パールホワイトや黄色や緑という部屋も当然あるはず。もっとほかの部屋の話も読んでみたい!でも廃墟なんだよな…。
最終話で、ホテルの前身となる話が語られます。その話を最後まで読んで「どうして廃墟なのよ!」という気持ちになってしまった。続編希望!!