★★☆☆☆  ????檻-おり- (キャラ文庫)作者: 烏城あきら,今市子出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2007/11/27メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (5件) を見る

 宗司(株トレーダーのいとこ)×稔(体の弱い元美大生)   耽美なあやしさ度 ・ 今市子


かの有名な『許可証』の先生ですが、あのイメージはかけらもなく、ただひたすら静かに静かに終わっていった。忘れ去られた古い茶室で繰り返される歪んだ愛の形、求めたのはどちらだったのだろう。
今市子先生の繊細な絵と相まって、エロいというよりも人間の情念というものを感じさせられて、お風呂の温度が少し下がった気がした…。
おいら、こういうのは後味が悪くてちょっときついです。一番気の毒なのは真実を知らない宗司の母親だと思った。


関係ないが、BLで『檻』という字のついたタイトルは多いですね。好きな相手は閉じ込めて誰にも触れさせずに自分だけのものにする、という倒錯的な感じがいいんでしょうかね。おいらは監禁属性がないようなので、あまり自分でやりたいとは思わないなあ(当たり前だ)
「魅力的な話だね、でも、閉じた世界はきっと暗いよ」(されど美しき日々にて、受が「自分を閉じ込めたいか?」と訪ねた時の攻の返事」より/草間さかえ
おいらはこっちの攻の考えのほうが好きです。閉じた世界はきっと暗いんだぜ。