★★★☆☆  レーベルの、いい裏切りです夜とオレンジの果汁 (プラチナ文庫)作者: 坂井朱生,紅月羊仔出版社/メーカー: プランタン出版発売日: 2007/03メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る

 譲(性格以外は完璧な奴)×夏以(軽く見えるけど一生懸命) プラチナ文庫っぽくない度・高


家に帰れない夏以は、友人の別荘で賄いをすることに。そこに完全無欠(性格除く)な譲がいた。泥棒と間違われて、初対面は最悪だったが、つい意識しちゃう位好みのタイプ。その譲が「あんな奴やめて俺に乗り換えろよ」と迫ってきた。焦れる程執拗な愛撫と耳元の熱い吐息が夏以を悶えさせる。思わず愛されてると、勘違いしかけたけれど。ホントは譲の大事すぎて手も出せない、最愛の人の存在には気づいてる。自分は身代わりでしかない。でも伸ばされる指が甘熱く、抗えなくて...。 (あらすじより)



この方の本は何冊か読みましたが、文章が好みです。実に読みやすい、なんというかわかりやすい優しい文章で好きだ。
自分的レーベル地雷のプラチナ文庫なんですが、こういうお話もあるから侮りがたしです。
ただ、やっぱりキラキラしている表紙のため落ち着きを感じられない。なんで光るんだろうなこの表紙。


ひと夏の避暑を求めて、友人の別荘でまかないを請け負う夏以(カイ)。しかし、先客としてそこにいたのは性格以外は完璧人間の譲といとこ。譲のそばにはとっても綺麗で繊細ないとこがいて、譲は彼を守るように過ごしている。自分は家政婦に徹しようとするのだが、譲のほうからいろいろとちょっかいをかけられる。疑問を持つものの、ズルズルと引きずられていく夏以だけど、譲はいとこを大切にしていて、おそらく好きすぎて手を出せないのだろう。だから自分に遊びで手を出すんだとだんだんと苦しくなっちゃう夏以。逃げるように別荘を後にするんだけど…。


っていう!タイトルのオレンジの果汁はプレイに使用しておりました。なんというか、両想いになったとはいえなんか長続きしないんじゃないかなあという感想。ひと夏の恋っぽいお話、きっと攻を好きになれなかったからでしょう。受はけなげでかわいかったっす。