★★★★☆ こういう話は嫌いじゃない[rakuten:book:11891993:detail]

 伊崎(過去を引きずる会社員)× 櫻澤(後悔する会社員)  受のけなげ度・高 


音楽事務所に勤める櫻澤は、ある企画で元同級生・伊崎と再会する。学生時代、櫻井は、憧れていたスポーツマンで男前の伊崎に告白されたが、自分の臆病さから最低のやり方で振ってしまっていた。
気まずいまま、スポンサー側の伊崎と仕事を共にすることになるが、巧妙に避けられ、櫻澤との過去が伊崎を深く傷つけていた事を知る。罪悪感がつのる一方、疎まれても伊崎に再び惹かれてしまう櫻澤だったが…。(あらすじより)


受けが高校時代に攻めから告白され、攻めをゲイの道に踏み外させたくない一心で受けはわざとひどいいことを言って突き放してしまう。そして月日が流れ、仕事仲間として再会してしまう。
受けは眠らせていたままの恋心を目覚めさせてしまうのだけど、攻はあからさまに敵意をむき出しにして受けを拒絶してくる。その過程、すごい切ないのだけども…。
攻めを思うがために自分を犠牲にしていく受けがけなげというか、強いというか。ほんの少し攻めにムカつきましたが面白かった!今回も受視点で、少し涙ぐみながら読みましたとさ。櫻井君、本当はいい子だぜ!!


私はこの作家様が大好き。
なぜなら、この作家様は何を読んでも私の「理想なBLの受」を書いてくれているから。
けなげで意地っ張りでさらに攻を思って身を引く潔さも持っている。少々耐えすぎのところもあるけど、最後はちゃんとわかりあってウザいくらいにラブラブで終わるので、安心して(?)読めるのだ。
そして、登場人物たちがカミングアウトしている率が非常に高くて、そのことを理由に悩んだりドロドロしたりすることが少ない(様に思う)。ちゃんとゲイとして恋愛をして、悩み傷つく。うーん、いいね!!


ついでにもう一冊、漫画を。