★★★★★ 男らしい乙女変態受!恋に落ちる記憶 (リンクスロマンス)作者: 義月粧子,須賀邦彦出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2006/08/30メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る

 坂根(美しいけど執着するドS)×成末(外見に見合わない乙女、ちょっとM)


外見が男らしくて、年下に頼りにされることが多い成末だったが、本当は包容力のある大人に可愛がられたい乙女チックな心を持っていた。ある日、友人に誘われて行ったゲイたちが集まるパーティで、密かに憧れていた、広告クリエイターの坂根に会ってしまう。男らしい見た目から、自分は相手にもされないだろうと諦めていたのだが、彼の自宅へとお持ち帰りされ、一夜を共にしてしまう…。 (あらすじより)


ゲイが主人公で明るい感じの小説は好きだ。なんか「自分は自分、楽しんで生きていこうよ」って肩押されてるみたいで。


主人公・成末君は見た目はかっこいい系の男性。兄貴になってくださいと年下の子に慕われることはあってもなかなかうまくいかない。なぜなら、自分は超乙女チック思考で年上のかっこいい男性に可愛がられたいMだからだっ!!
そんな彼が仕事でも憧れている坂根さんとゲイのパーティーで偶然出会い、なんとお持ち帰りという名誉を受けてしまう!
かわいい子が好みという坂根さんがなんで俺なんか。可愛くないしどうしてーっという想いはあれど、やさしくしてくれる坂根さんにどっぷりはまって手料理を作っちゃったりお掃除したり、坂根さんのためにかいがいしく働いちゃう。しかし、彼は優しくしてくれるけどどこか一線を引かれているようで、彼の本心は読めないまま。周囲の坂根さん情報に振り回される乙女チック成末君の思考はどんどんマイナスに傾き、グルグルと悩み続ける。
うわああ、かわいいですよこいつ。特に彼のために差し入れの和食作ったりするところ、とてもいい!

自作の鼻歌を歌いながら作っちゃう角煮とか、花見に行けない代わりに坂根さんが入手してくれた桜エビをつかったかき揚げとか。豆ごはんとかローストビーフ(これは洋食)とかキャラメルケーキとか(これは菓子)。いっぱい作って坂根さんに喰ってもらうといい。そしてそのあとは「俺を喰ってください(by亮太)」って言ってしまえ!!
そしてどこに出しても恥ずかしくない変態にされちゃうといいよ!!(ちょっとおかしい)


義月先生の本はもう何冊か読んでますが、こんなにラブラブビームを発するお話は初めてでした。嫉妬深くてドSということで『溺れる彼の恋心』に出てきた攻とかぶりますが、個人的にはこちらの勝ち。あっちも面白かったな。