檻の外 (Holly NOVELS)作者: 木原音瀬,草間さかえ出版社/メーカー: スコラマガジン(蒼竜社)発売日: 2006/05/25メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 59回この商品を含むブログ (48件) を見る

喜多川 ×堂野  ★★★★★ 


別れから六年経ったある日、堂野崇文は、自宅近くの公園で喜多川圭に再会した。喜多川は「ずっと捜していた。一緒に暮らしたい」と告白する。六年前とまったく変わらぬ一途な想いに堂野の心は乱れ、連絡先を教えてしまう。が、すでに堂野には妻も子供もいて…。『箱の中』待望の続編!せつない二人の物語『雨の日』や『なつやすみ』など、大量書き下ろしを収録。
(あらすじより)


ようやく堂野を見つけた喜多川、だけどどんなに努力をしても堂野には手が届かない。じれる喜多川にどうしていいか分からない堂野。
欲しくて欲しくてようやく手にれた堂野と思いの通じ合った喜多川の幸せ「雨の日」
そして、一人の少年を通じて見た二人の生活の最後までを描く「なつやすみ」


喜多川の生涯もかわいそうだけど満たされた最後だったと思う。
むしろ「辛いんじゃないの?」という少年の問いかけにようやく泣いた堂野とシンクロしてしまって泣いた。
たぶん、これは私の中ではBLというよりも純文学としてとらえられているのだろうな。痛くて辛いけど名作だと思う。


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