『純粋な恋が降る  ★★☆☆☆ 受のけなげ度・富士山級』

伯爵様(世間に疲れた攻)×下働き青年(手袋受)純粋な恋が降る (プラチナ文庫)


時は大正。気難しい伯爵と噂の彬久は雪の中、可憐な少年・舞雪を拾う。働かせてほしいという彼に、屋敷におく代わりに身体を差し出せと傲慢に命じる。襦袢を剥ぎ腰紐で括り、恐怖に身動ぐ彼に「使用人の分際で、逆らうつもりか?」真っ白な心と肌に悦楽を刻み、無垢な蕾を熱杭で散らした。それでも受け入れ、自分を主人と尽くす健気な姿に、彬久の頑なな心も次弟に解かされていく。だが実は、舞雪は彬久にも言えないある「秘密」を抱えていた…!最も至純な恋物語
(あらすじより)


キーワードは手袋。
受けがとてもけなげ、と言うか純粋と言うか。
受は昔受けた恩を返そうと、攻に対してすごい分かりにくい恩返しを続けます。
が当の伯爵様は全く気づいていないため空回りし続けます。最後に『伯爵様のために』と身を引くのだけどもそこに居合わせなかったら多分伯爵様はずっとこの青年を『謎の行き倒れ』としか思ってあげなかったのではないか。
もうちょっとうまいネタ晴らしをさせてあげてほしかったなあと思った。


なんかTBSの1時半を思い出しそうな大正浪漫譚でした。というか、ちゃんとした話も書けるんじゃないかこの人。
とても若君さまの人とは思えないよ。
あすま先生=若君としか思えなかった自分にはちょっと衝撃でした。