¥105でBL地雷を買う

秋に実家に帰ったとき、親友とサシで酒を飲むというラッキーイベントを設けることが出来た。
その時彼女とちょっとアレな本の話をしていて、どうも見る視点がずれていることに気づいた。
あちらは攻め視点、私は受け視点。
そのときの長い協議の結果、あなたはドSで私はドMなのだという結論が出た。



閑話休題

今日は詰め所で作業とインタビューをこなし、きっかり1時間の空白時間が出来た。
家に帰る時間はなし、かといってマックはもう今週2回通っている。避けたい。
そう思っていると、車で5分ほど走ったところに有名中古本屋がリニューアルオープンしたのを思い出した。
そうだ、そこで立ち読みでもしよう。ついでになんか仕入れてこよう。
これはチキンな私の度胸試しだ、ということで1人で入ってみた。


自分になんでもいいから『表紙がアレな本を1冊買う』という制約を設け、中に入ったはいいものの‥。
棚の並びが明らかに前と違う、おかしい。
なんと一角丸ごとBLコーナーと化していた。うっそ、もっとひっそりと存在していたはずで、しかも平積みとかディスプレイとかしてなかったはずで。
そのコーナー肌色とピンク色でとても近づけない。時間がアレだったので人が少ないのもあって、結局私わりとおとなしめのものを1冊、105円で購入してきた。
でもそれじゃいくらなんでも駄目すぎだと思うので、タイトルが自分の地雷にジャストそうなものを選んだ。
ええ、そうです。私はチキンで、あえて地雷を踏んでみたドMです。

昔よくブックオフで買っていたのは、表紙がないワゴンセールのたたき売りですし。
ココまで頑張ったのは今日が始めてかもしれない。


ムチャナコトシヤガッテ‥tt


本を入手したことより、自分が思ったより頑張ったことに満足し、作業を終えて夕方まで拘束されて帰ってきた。



‥いままで、いろんな地雷をふんづけてしまったけど、ここまで見事な地雷は初めてだった。
言いたいことは数々あるし、途中で放棄してしまうのはそのくだらない本に負けた気がして嫌だった。だから最後まで読んだ。ああ、読んだともさ。そして、読んだからこそ言うぞ。
いい大人が「心の中でアッカンベしてやった☆」とか言うな。
いい大人が「んもう、ゼッタイ負けないからッ」とか心で呟くな。

あんた代議士秘書なのに頭悪すぎる。そして攻めの代議士があまりにバカすぎて日本が心配になった。久々壁に始球式しそうになったけど耐えた。
この作家、地雷リスト行きだ。