姐さんの秘密

地獄の6月を乗り切って、一つ二つと山を越えていった。
ステージは終了し、なんとかおさめた。
今度は新しいステージのイメージをイベント担当として考えなければならない。
現在考えてるのは「CAT S」のような猫の世界を表現するといいなと。
なかなか思うようには行かないだろうけど、夏頃には脚本を書き上げたい。


もう一つの編集の仕事、イラストを全部書き起こす仕事もおわった。
努力しただけのことを印刷機がしてくれずに両面印刷で変な絵になってしまったのが残念だけど、やることはやった。あとは秋にまたもう一冊出さないといけないので、それにむけて構想を練ること。


私のイラストを気に入ってくれた相方の姐さんが、印刷機のせいでうまく表現できなかった絵を救済するべく次回の企画でこれを使ってくれる様子。
そのとき、笑顔で『今度はフルカラー印刷かけるから、イラストのほうも、ね☆』


‥ね☆、ってなんですか。書き直しですか!?
まあ、今度は私も時間があるので、暇なときに写真を取り直してもっときれいに描いてあげたいなと思ったりした。


詰め所に誰かのノートらしい秘密ノートが落ちていた。
開いたらびっちりと水木しげるの世界がつづってあった。イラストつき。
私は鬼太郎大好きなので、キャーキャー言いながら見てしまった。
そして、ボソッと『鬼太郎は声は3代目がよかったんだよなあ』と言ったら、隣にいた姐さんが
『ああ、戸田恵子ね』といった。
あたりまえのように、事なさげに。


ちょ、ちょっとまった。何で知ってるんだ姐さん。
動揺を隠しつつ『5代目(現在放映中)はちょっとねえ‥』と言ってみたら、またさらっと。
高山みなみでしょう、味っ子じゃねえ‥』と言った。


姐さん、姐さんから同じにおいがするよ!!
あたし、こっちきてからこういう香ばしい人にあったことなかったよ。

■□■補足■□■
 姐さんはすごいスレンダーで宝塚風の超クール美人、ブルー系のメイクとすごい白くてきれいな肌している人。
 髪型も雰囲気的にもミツルギ検事にどことなく似てるのだ!!(性格は違うと思う)
 (おそらく)私より年上の彼女からは、ずいぶん目をかけてもらっている。競馬好き。