★★★★☆   先生、お疲れのところすみませんが、襲います!(攻の迷言)赤色サイレン (キャラ文庫)作者: 剛しいら,神崎貴至出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2005/04/27メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る

  伸吾(熱血真面目救急員)×郁生(クールな外科医)  本人たちは大まじめ度・高


彼には患者の搬送時にしか会えない…。鍛えられた体躯で救急車に乗り込む、救急救命士・風祭信吾は、指定病院の外科医・羽所郁生に憧れている。現場では鮮やかな手際で治療する郁生だが、冴えた美貌にふさわしく、信吾には冷たい。ところが現場以外で初めて会ったとき、なぜか彼から信吾をベッドへ誘ってきた!年上の医師に導かれ、男を抱く快感にはまっていく信吾だが―。(あらすじより)


剛先生の本は泣けないのですが、本当に大好きなんですよ。ヴァレンタインシリーズはちょっとアレだったけど、それ以外の先生の本は外れがないです(8/6現在調べ)


2年目の熱血新人救命士、伸吾は羽所病院の郁生が気になって仕方ない。クールで辛辣で、しかも救急搬送の時にしか会えない。話しかけようとしても軽くあしらわれてしまう。しかし外科の腕は超一流で尊敬すべき医師なのだ。伸吾はゲイではないのだが、この気持ちをもてあまし気味。それでも毎日頑張って世のため人のため、救急車に乗って現場へ直行する日々を送っている。西にガラスの刺さった酔っ払いがいれば背後から羽交い絞め、東に事故で気を失った女子高生あればその場で延命のため全力を尽くす。うおおおぉ、伸吾ケクイイ!!!

そんなある日、伸吾は親戚の結婚式の帰りに新宿へ寄る。そこで郁生を発見するのだが、男同士で修羅場の真っ最中だった。郁生がゲイだと知った伸吾はとっさにかばうため恋人の振りをすることに。そして成り行きでホテルの一室に泊まることになるのだが…。
そんな60ページから始まる初ベッドシーンが私的には大爆笑でした。こんなに真剣にこんなアホな会話を繰り広げる受攻を見たことないです。マジで感動しました。


赤色コール 赤色サイレン2 (キャラ文庫)

赤色コール 赤色サイレン2 (キャラ文庫)

続編の赤色コールです!
郁生視点ですすむ2です。ちゃんとお付き合いが始まったとたんに不安に襲われる郁生先生、年下だけど熱くて優しくてまるで太陽のような伸吾がいつまで自分を好きでいてくれるかという不安に押しつぶされそうになってしまうのですよ。しかも、1の最初で痴話げんかした麻酔科の麻生がストーカー行為をエスカレートさせていって、ついに郁生先生の最大のピンチが!!先生の危機に伸吾の緊急サイレンは鳴るのか!?みたいな。
個人的には、そのあとの立てこもりのお話からが神だと思いました。職業は違えども、なんとかして人の命を救おうという目的は同じ。大人の男同士の精神的なつながりみたいなのが見えてよかった!!


うおお、面白い!名言の嵐だよこれ!こんなに面白かったっけ。年下ワンコ×クールツンデレの恋の行方は!!みたいな。
この先生の語り口は結構シャープですっきりしているのだけど、私は好き!ああ、また古本屋に送るのが伸びてしまう…。